書くことは好きか?と訊かれても・・・

ことはじめは、2003年頃でしょうか。

流行りはじめた楽天日記(現・楽天ブログ)を知人に教えてもらったのが、私とブログとの初対面でした。

当時は楽天日記しか無かった頃で、ブログの創成期といいましょうか。

メルマガならともかく、芸能人でもないワタシの日々の出来事や思ったことを書き連ねて、誰が興味持つんだろう・・・

首を傾げたままでしたが、とにかく書いてみることにしました。

それから10年以上経った今、ブログはすっかり市民権を得ています

私も現在にいたるまで、ブログを通して書くことを続けてきたのです。

ブログだけではありません。

サイトの文章やメール、以前はメルマガを発行したりと、いつも何かしらキーボードを叩いてはいますが。

私にとって書くこととは、一体何だろう?

時おりドアを叩くように、その問いは心をノックしてきます。

ただ何度問うてみても、やはり答えはひとつなのですが。

 

普段の生活のなかで、さまざまな濁流が押し寄せてきます。

日々の出来事、社会で起きたニュース。

誰かの大声。目にみえないささやき。

試される価値観。守るべきルール・・・

押し流されてくるものを受け止めきれず、立ち尽くす日々です。

その時々で私が感じたこと 気づいたこと 手放したことも

あっという間に手からこぼれ落ちていきます。

 

誰かから、外側から与えられたストーリーと 自分のと区別するために。

私が、私であるために。私を生きるために。

私は文字という道具を使って、意味を生き直しています。

書くという行為は、私にとって大切なことではありますが。

生きがいとは、ややニュアンスが違います。

まして、書くことが好きか? そう訊かれるとどうでしょう。

好きとは答えるものの、そこにワクワクは付随しないのです。

 

画家がそうであるように

ピアニストがそうであるように

誰かとの対話を通しての人がいるように

それ自体が、ひとつの「生」なのです。

そう、私にとって、書くことは生きることです。