誰にでも死角はある

長い間会っていない知人・友人の動向を知るのには、ブログやSNSは便利ですよね。

昨日も、久々にある知人男性のブログを眺めてました。

彼らしい文言で、日ごろ思うことや読者さんに向けてのメッセージが書いてあったのです。

こうすれば生きやすくなるよ! 次元(ステージ)が上がるよ! など

とにかく今 あなたに 伝えたい

溢れんばかりの思いが、もう画面からもしたたり落ちそうです(笑)

変わらぬ誠実さと情熱に、口元から温かい笑みがこぼれました。

 

ただ・・釈然としない何かが残りました。

彼自身、明らかに観えていない部分があるのですね。

そこに気づき、向き合うことができれば、もっと伝わるメッセージが深まるのになぁ・・・

直接会う機会があれば、僭越ながらもモノの一つや二つ申したくなりますが。

たぶん、他人がどれだけ言葉を尽くしても、伝わらないのでしょう。

 

「あぁ、わたしも誰かに、似た思いを抱かせているんだろうな・・・。」

秋風が吹くように、私の心をよぎっていきました。

そう、自分の視野が行きわたる範囲で、自分や世界を把握しています。

心のレンズを通して、自分というものの理解を日々深めているつもりですが。

そもそも視野に入らない場所、死角が存在します。

厄介なことに死角だけあって、自分ではソコに気づくことは出来ません。

「在る」ことすら、すっぽり抜け落ちていると言ってもいいでしょう。

他人からは、それが観えるのですね。

今思えば、相手にとって死角だったところを、思い切って指摘してしたことがあります。

ピンとこない相手に対して、反応が鈍いことにイライラしましたが。

誰かも、いつかの私に、同じすがたをみたことでしょう。

 

人には死角がある。

目を背けている 避けているのではなく

そもそも 存ることさえ気づいていない

自分の 誰かの ある側面。

誰かに在る死角が、目につくときは同時に

私にも死角があるよ、そんなサインなのかもしれません。