もし命があと数日しか無かったら・・・

「もし命があと数日しか無かったら、あなたはどんなメッセージを残しますか?」

そんな問いを見かけることがあります。

書籍の中で、ワークショップの中で、時には友人との会話の中で・・・。

かくいう私も以前は、自分が開催したワークショップの中で、この問いに取り組んでもらったことがありますし、自分なりの答えも持っていました。

しかし、今はこの問い自体が苦手です。

この問いの趣旨は、人生は限りがあると改めて認識することと、後悔ないよう本当にやりたいことを明確にすることにあるでしょう。

その意図はよく分かります。

ただ、私はですが、なかなか命が数日というステートに入れません。

どこかイメージでしかないというか、バーチャルな感が拭えないのです。

  • 実際にそのような状況になったら、自分はどんなメッセージを残したいと思うのか。
  • どんな心境になるのか。

それなりに言葉は出てきますが、どこかのお手本をなぞった感じになってしまうのです。

そんな私も、自筆証書遺言は毎年見直していて、家族や親しい人へのメッセージも書き換えてます。

真に迫ったものとは言いがたいのですが、突然、死が訪れたときは、その時の遺言書が文字通りの「遺言」になるのでしょう。

その時は、それとして封を開けてもらうとして・・・。

もし終わりの鐘が鳴る前に数日の猶予があり、書ける気力・体力があれば、その時の自分は何を観て、何を語ろうとするのでしょうか・・・

その時にこそ、人生の集大成となる思いを綴ってみたいと思います