アオヤマ君の街に突如として現れたペンギンをめぐる物語。純粋な探究心で、目の前で次々とあらわれる謎にいどむ子供たちの姿は、どこかに置いてきた自分を彷彿させるようで・・・ほろ苦かったです。
gifted この子にとっての幸せは? 子を持つ親なら一度は考えあぐねる問いですが。驚異的な数学的頭脳の持ち主のメアリーに対して、親族は激しく対立します。その才能を存分に伸ばすべきだ、いや、人として普通の幸せを味あわせたい・・・どちらも甲乙つけがたいですが、果たして!?
本作品に出てくる登場人物すべてが、現在の社会問題を象徴しています。さまざまな切り口で語れる作品ですが、さまざまな意味においての「貧困」が通底しているのではないでしょうか。ハッピーエンドでは幕引きさせない、うーんと唸らせるラストが尾を引きました。