【エッセイ102】面倒くさいときは「だるまさんが転んだ」をやってみよう

「やらなくちゃって分かってるんだけど、どうも、やる気が起きないな~」

仕事でも勉強でも、そんな気持ちになるときってありませんか?

特に、やり慣れていなかったり、どれくらい時間がかかるかよめない作業だったりするときは、特にそうです。(少なくとも、私は(笑))

時間や労力がどれくらいかかるかわからないとき、心の中でブレーキがかかる。

それが「面倒くさいな~」という気持ちなんですね。

こうなると、仕事や勉強をやらなくてはと頭で思っていても、身体が全力でブレーキをかけて動けなくなります。

では、そんなとき、どうすればいいか?

長年、試行錯誤する中で分かってきたことは、

「面倒くさいという気持ちが出てこないくらい、小さな小さな小さなことから始めてみる」

ということです。

例えば、

「腕立て伏せを毎日50回しよう!」というのだと、ちょっと疲れている日は、「面倒くさいな~」となるけど、「1回だけしよう」とか「1回もしなくていいから腕立て伏せのポーズだけ取ってみよう」と思うと、面倒くさがらずにできます。

そして1回だけ実行すると、「もう1回やってみよう」「あと、もう1回やってみよう」と思っているうちに、いつの間にか10回、20回、30回と回数が増えていったりします。

このように、自分で立てた目標でも、日によって「面倒くさいな~」という気持ちが出てくるときは、「まずは1回だけ」と目標を小さく小さく小さくすると良いというのは、きっとあなたも聴いたことがあるでしょう。

 

「面倒くさいな~」という気持ちが出てきたときは、その気持ちが出なくなるまで、小さく小さく小さくする。

ほんのちょっとの小さな変化だと、「面倒くさいな~」という気持ちが湧いてくるのを回避して、前に進める。

こう思ったとき、

「あっ、これって、小さいころ友達と遊んだ『だるまさんがころんだ』と一緒だ!」

と気づいたんですね。

ご存知の通り、『だるまさんがころんだ』という遊びは、

鬼が目を閉じて「だ~るまさんが、こ~ろんだ!』という間に、ちょっとだけ動いて、鬼が言い終わる前に立ち止まる。

これを繰り返して、少しずつ少しずつ鬼に近づき、最後は鬼にタッチして逃げる。

鬼に「動いた!」と言われないように、ほんの少しずつ少しずつ、前に進む。

時間と労力がかかりそうな仕事も同じ。

心の中の鬼が「面倒くさいな~」と叫ばないように、ほんの少しずつ少しずつ、前に進む。

そして、「面倒くさいな~」と言わせずに、最後まで仕事を進めることができたら、こっちの勝ち!

 

あなたも、「面倒くさいな~」という気持ちが湧いてきたら、心の中の鬼に見つからないように、少しずつ少しずつ作業を進めてみてください。

そうしていると、いつの間にか心の中の鬼も「面倒くさいな~」と言うのをやめて、一緒に作業を手伝ってくれるかもしれませんよ。