【Q&A.16】「将来に不安があります」というクライアントに対してどうコーチングすればいいでしょうか?

「将来に不安があります」というクライアントがいます

不安な気持ちを抱えるクライアントがいるのですが、どうコーチングすればいいでしょうか?

 

 

赤木の答え

不安は、未知、知らないことがあり、かつ、「自分はそれを対処する力がない」と潜在的に思い込んでいるときに生まれます。

この未知、つまり「分からない」という状態が、「分かる」という状態に変わるだけで、消える不安はたくさんあります。

そのためには、

・「分かっていることは何か?」
・「何が分かっていないのか?」

これを明らかにすることだけでも、漠然とした不安は消えます。

コーチングセッションで、この「不安」を扱う場合、よくクライアントさんにしてもらうことは、「見える化」することです。

私の場合、クライアントさんにノート1ページを、真ん中で縦に線を引いて
左に「分かっていること」右に「分かっていないこと」を書き出してもらうようにします。

ただし、この作業によって、一時的には不安は消えますが、「自分はそれを対処する力がない」という思い込みを持ったままだと、分からないことが出る度に不安な気持ちに悩まされます。

ですので、いずれかのタイミングで、クライアントがどんなビリーフを持っているのかをセッションで扱ったほうがいいでしょう。

 

ビリーフは気づくだけでも弱まりますが、そのビリーフは本当に真実なのか? それとも思い込みに過ぎないのか?

と、ビリーフそのものを疑ってみることで、さらにそのビリーフは弱まります。

ビリーフそのものは、良いものでも悪いものでもありませんが、ビリーフがあることで役に立っていたことは必ずあります。

なので、ビリーフを悪者扱いして、消したり変えようとするよりも、「今まで助けてくれてありがとう」とビリーフに感謝の気持ちを伝えるとビリーフといい関係が築けるようになりますよ。