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【質疑応答力4】臨機応変に受け答えするための3つの力~観察力(3)

 

※ 質疑応答力を高めるためのトレーニングを2019年からスタートします。

第2回、第3回では、質疑応答力の3つの力である観察力、洞察力、応答力の中の、「観察力」を取り上げました。

第4回では、この観察力について、引き続きお伝えしていきます。

1)観察力 ~ 相手の質問をよく聴きとるために その3

 

第3回の最後に、こう書きました。

 

大勢の人の前に経つことに対して怖いという気持ちになるのは、人間の本能だと言っても過言ではないでしょう。

けれども、質疑応答が上手な人は、その本能にあらがって、相手に意識を向け続けることができたのです。

それは一体、何故なのか??

実は、質疑応答が上手な人は、ある一つの真実を知っていたのです。

その真実を知っていたがゆえに、どんな質問が飛んできても答えることができたのだと、今ならわかります。

では、質疑応答が上手な人が知っていた、その真実とは一体何でしょうか?

 

ということで、今回はその回答になります。

 

質疑応答が上手な人が知っていた、その真実とは?

 

「質問に対する答えは、質問が発せられた場に一緒に生まれる」

 

これが質疑応答が上手な人が知っていた真実です。

 

実は、質問とその答えは、同じ一つのコインの表と裏のような関係になっているのです。

質問があるところに、答えもある。

私がかつて見てきた質疑応答が上手な講師は、このことを深く理解していたがゆえに、慌てることなく落ち着いて答えることができたのです。

 

ただ、コインに表と裏があることは知っていても、同時には、両方の面を見ることができません。

「質問に対する答えは、質問が発せられた場に一緒に生まれる」のですが、

質問と答えの間には、時間差があります。

つまり、すぐに答えが浮かぶような質問もあれば、答えにたどり着くまでに時間がかかる質問もあるのです。

 

そのこともよく理解していた質疑応答が上手な講師は、質問者に意識を集中し、質問者と言葉のやり取りをしながら(応えながら)、答えがその場に浮かび上がってくるのを待ち、浮かび上がってきた答えをキャッチして、それを伝えていたのです。

 

自分の頭の中の記憶だけに頼って答えを出そうというのは、インターネットにつないでいないパソコンのハードディスクの中にある情報だけで答えを見つけようと頑張っているのと似ているかもしれません。

それに対して、質疑応答が上手な講師は、まるでGoogleに調べたい言葉を入れて検索をかけているようなものです。

 

人によっては、にわかには信じがたい話かもしれません。

あるいは、特別な人だけができることだと思うかもしれません。

 

もちろん、そういう質疑応答が誰でもすぐにできるわけではありませんが、質疑応答に関する本質的な知識と適切なトレーニングを積み重ねることによって、質疑応答の技術は上達させていくことができるのです。

 

次回は、質疑応答が上手な人が、何を観察しているのかを具体的に見ていきます。