アオヤマ君の街に突如として現れたペンギンをめぐる物語。純粋な探究心で、目の前で次々とあらわれる謎にいどむ子供たちの姿は、どこかに置いてきた自分を彷彿させるようで・・・ほろ苦かったです。
gifted この子にとっての幸せは? 子を持つ親なら一度は考えあぐねる問いですが。驚異的な数学的頭脳の持ち主のメアリーに対して、親族は激しく対立します。その才能を存分に伸ばすべきだ、いや、人として普通の幸せを味あわせたい・・・どちらも甲乙つけがたいですが、果たして!?
本作品に出てくる登場人物すべてが、現在の社会問題を象徴しています。さまざまな切り口で語れる作品ですが、さまざまな意味においての「貧困」が通底しているのではないでしょうか。ハッピーエンドでは幕引きさせない、うーんと唸らせるラストが尾を引きました。
古くて新しいゾンビという素材。私が最も苦手とするジャンルですが、ものすごく泣けるとの前評判にほだされました。オカルトがだめな私にとっては充分グロテスクでしたが、人間ドラマとしてはなかなか見応えがあったのです。
自分の中に受け継がれた血のなかには、ご先祖さまの歴史が刻まれている。時を超えて、ご先祖様に思いを馳せる大切さ、それが一族全てを癒していくことを、美しい映像とともに教えてくれました。
アメリカの中流に位置するポール夫妻は、望むマイホームに手が届かない毎日を送ります。人生の一発逆転を狙うチャンスをつかむ条件は、自分の肉体を13センチに縮小することでした。
1961年アメリカ。公民権運動が盛んな時代に、NASAに雇われた3人の黒人女性がいました。全てが肌の色で隔てられた時代に、才能を武器に突き進んでいく姿にすがすがしさを感じました。
SNS企業に勤め始めたメイは、創業者ベイリーの提案のもと、自分の私生活をカメラで全て「見える化」することにしました。これはフィクションですが、もしさらに「見える化」が進んだら、私たちの価値観はどのように変化していくのか・・・考えさせられた作品でした。