アミストラはかく語りき 第30回目に取り上げるのは、昨年大ヒットしたピクサー作品「インサイドヘッド」です。

 

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ヨロコビ、カナシミ、イカリ・・・など、人間誰しもがもつ感情を擬人化した内容です。

老若男女問わず、自分のこととして共感できる作品となっていました。

では、あらすじをどうぞ (Yahoo!映画より)

 

田舎町に暮らす11歳の女の子ライリーは、父親の仕事の影響で都会のサンフランシスコに移り住むことになる。新しい生活に慣れようとするライリーの頭の中では、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカたちが、ライリーの幸せのためという強い気持ちが原因で衝突していて……。

 

主人公ライリーと同じく、私たちの心の中にヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、イライラが入れ替わり表れます。

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その時々で、指導権をにぎる感情は変わっていきますが。

出来るだけ、カナシミを隅に追いやろうとする姿は、私たちにも見覚えがないでしょうか。

映画の中盤までは、カナシミはまるで邪魔者扱いです。

カナシミさえ居なくなれば・・・そんな欲望を思い立ち、ついに追い出そうとしてしまいますが・・・。

これで、ヨロコビしかない毎日が送れる!

オールオッケー、ハッピーエンド! で幕を下ろしたいところですが、

果たして、そうなのでしょうか?

カナシミを無くしたライリーはイキイキするどころか、どんどん生気を失っていきました。

ついには、どんな感情も動かなくなったのです。

人間の感情は、単体で動いているのではありません。

全てが有機的につながっているので、都合よくカナシミだけを消し去ることはできません。

私もかつてそうでした。悲しみや苦しみを(無意識的にですが)あまり感じないようにしていた時期がありました。

それは、自分を守るためだったように思えます。

その結果、どうなったでしょうか?

感覚がどこかマヒしてしまい、喜びの感度さえにぶっていきました。

 

ヨロコビ、カナシミ、イライラ、イカリ、ビビリ

どれも人間にとっては、無くてはならない感情です。

より好みをせずに深く味わっていくことで、私たちの人生は、イキイキとした色合いが出せるのではないでしょうか。

 

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本作品はおもに感情について、子供にも伝わるように工夫されてましたが。

忘れた記憶はどう保管されていくのか - 潜在意識についても、分かりやすく映像で伝えています。

人間というものについて知りたい人にとって、入門という意味でも最適な作品でした。