アミストラはかく語りき 第45回目の映画は「ラ・ラ・ランド」です。

 

前作「セッション」で、鮮烈なデビューを果たしたデミアン・チャゼル監督がまたもややってくれました。

のっけから、繰り広げられるダンス・ダンス・ダンス!

90年代に話題をかっさらったインド映画「踊るマハラジャ」を彷彿させますが、それをハリウッド風により洗練したかのよう。半端ない熱量でした。

では、いつものようにあらすじをどうぞ。(yahoo!映画より)

何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。

 

夢を追う二人の男女が主役です。

売れないジャズピアニストのセバスチャン(セブ)は、ジャズバーを開く夢を
女優の卵のミアは、ハリウッド女優として活躍する夢を

お互いを応援しあいながら、愛を深めあう二人。

油絵のように鮮やかな映像美と

ジャズが奏でる カラフルな響きが

二人の胸の高まりが伝えてくれます。

 

それが叶うためだったら、どんな苦労もいとわない。

夢をみること、それは今は手に入らないものを追い求めることです。

だからこそ平凡な日常に鼓動を与え、生きる世界を原色に変えてくれます。

しかし、そう長くは続きません。

夏から秋へと移り変わるよう、二人の色彩も変化が表れました。

 

映画の中の二人はそれぞれの道を歩み、実りの秋を迎えることができましたが。

あれほど夢みた暮らしも、日々の繰り返しのなかで日常へと着地していくのでしょうか。

安定は安らぎを与えてくれます。

しかし、刺激と欲望を与えてくれるのは、別のベクトルです。

熱に浮かれたよう、私たちは夢をみるなかで

自分がまだ出会えていない もう一人の自分を探し

生きる実感を求めていきます。

 

青春とよばれる時代から遠ざかる一方の私にとって、胸の奥にくすぶるものを刺激しました。

人生は基本的に、手を変え品を変えながらも反復を繰り返します。

予定調和がもたらす安らぎに、ぬくもりを感じつつも

何かを失っても、人生を賭けても 手に入れたいモノがあること

それは 一種の狂気がなせるワザだとしても・・・

どこかに置いてきたあの感覚への希求が、心をノックするのです。

ララランドという言葉には、「夢の国」という意味があるそうですが。

スクリーンの中の若い二人は、ディズニーランドのダンサーのよう

夢を語り、心を震わせ、未来に全てを賭けていました。

 

人生 そのはかない夢のなかにある 夢の国。

ディズニーランドはつかの間しか楽しめないからこそ

永遠に光輝くのかもしれません。