今回は、導入セッションレベルアップ講座を購入された方からの質問にお答えしたものを、ご本人の許可を頂いて掲載いたします。

質問1

「コーチングセッション中はメモを取って下さい」と教材には書かれていますが、メモを取ってしまうとセッションを中断することになり、クライアントの思考の流れが滞らないでしょうか? また、メモを取ることに集中してしまう、気にしてしまうという人は出てこないですか?

赤木の回答

メモはクライアント自身の気づきやひらめきを後で思い出せるよう「キーワード」を書き留めておくことをお願いしています。

そのとき、コーチの質問や話した言葉を一言一句書き留めるものではないことも一緒に伝えています。

なお、書くのが苦手だけど後から振り返りたいという人には、ICレコーダーなどに録音しておくことをおすすめしています。

もちろん、後で思い出せるという方はそれでいいですし、書くのがイヤだという人に無理に取るように勧めることもありません。

ただ、メモはあとで振り返った時に、自分がどんなことに気づき、どんな変化があったのかが記録として残るので、そのためにも書き留めて欲しいとお伝えしています。

 

質問2

クライアントに予め伝えておくスキルとして教材では「中断・核心・要望・確認」の4つが挙げられていますが、なぜこの4つに絞ったのかの意味合いをもう少し教えてください。

赤木の回答

まず中断と核心ですが、コーチは何でも聴いてくれる人だというイメージを持っている人もいるので、話を中断すると、そのイメージと違うので抵抗感を持つ方もいるからです。「え~、コーチって何でも聴いてくれるんじゃないの?」と。

そして、「で、一言で言うと何ですか?」というような核心のスキルを説明なしに使うと、人によっては「全部、最後まで聴いてくれない。何でも自由に話をさせてくれない」と捉えられてしまう可能性があるからです。

つまり、この中断と核心のスキルは、何のために使うのかということを伝えておかないと、クライアントの抵抗感を生み出し、信頼関係を損なう可能性があるからです。

要望については、Yes,No,逆提案という3つの答え方があるということを伝えておかないと、本当はやりたくないと思っていてもコーチから要望されると「わかりました」と言ってしまう人もいるからです。

クライアントに、「Noを言う権利があなたにはあるんだよ」ということを伝えておくことで、要望に対して自らの意志を表明しやすくするためです。

確認については、これもコーチング独特で、「何を、いつから(いつまでに)するのか? そして、それを実行したことをコーチはどのようにして知ることができるか?」というのを毎回、セッションの最後に訊くということを伝えておくと、クライアントは、コーチングとはそういうものだという認識を持つことができます。

それをしないと、「何でいちいち聞いてくるの?」と人によってはウザったく思われる可能性があります(業務日報に書くような項目でもあるので)

このように、この4つのスキルは、クライアントに何も説明しないまま使うと、無用な抵抗を引き出しかねない可能性があるので、最初に伝えておいたほうがいいと考えています。