コーチングを習い始めた最初の頃は、質問のレパートリーを増やそうとしたり、上手なフィードバックの伝え方を学ぼうとしたりするかもしれません。

つまり、スキルを磨こうとするでしょう。

もちろん、コーチングというコミュニケーションにおいては、質問もフィードバックも必要な手法ですから、スキルを磨くのは意味があります。

けれども、同じように質問のレパートリーを増やし、フィードバックの手法をたくさん学んだとしても、効果的なセッションになる人とそうでない人に分かれるのは、コーチのスタンスが違うからです。

スタンスの違いを一言で表現すると、「Know Nothing State」かどうか、です。

「Know Nothing State」とは、「何も知らないという状態」です。

コーチが「Know Nothing State」、つまり、私は何も知らないという状態でいるとき、本当の意味で先入観なく、クライアントをあるがままで観ることができます。

「相手が必要とする答えは相手の中にある」

コーチングを習ったことがある人で、この言葉を知らない人はいないでしょうが、

この「相手が必要とする答えは相手の中にある」という言葉の通りになるには、コーチが「Know Nothing State」のときだけです。

もし、コーチが「Know Nothing State」でなかったら、意識的か無意識的かは別にして「答えはコーチにあって、クライアントにはない」と思い込んでいます。

とは言え、この「Know Nothing State」になるのは、簡単ではありません。

なので、自分ができてないからといって、落ち込む必要は全くありません。

ただ、この「Know Nothing State」を体現しようと意識し続けること。

私自身も、そうあろうと道半ばです。