「相手が必要とする答えは、相手の中にある」

コーチングの基本原則ともいうべき言葉ですが、これを強く信じるがゆえに、

『コーチは答えを与えてはいけないし、アドバイスもしてはいけない』

そう囚われてしまっていたときがありました。

 

principle

 

あるとき、コーチと名乗ってコーチングの研修講師をしている人が、研修で受講生にアドバイスしているのを見たときに、

『それでもコーチか!!」

と怒りが収まらなかったことがありました。(もう何年も前のことですが。。。)

今、振り返ってわかるのは、当時の私は

「答えを引き出すこと=善」

「答えを与えること=悪」

という強い価値基準を持って、自分も他人も裁いていたということです。

「相手が必要とする答えは、相手の中にある」

今は、この言葉がそのとおりだということを信じているのではなくて、知っています。

それは、自分の周りに空気があることを、信じるのではなく、事実だと知っているのと同じように。

 

不思議なことに、「相手が必要とする答えは、相手の中にある」という原則を強く信じていたときよりも、その原則が事実だと知っている今のほうが、質問をしても、フィードバックをしても、アドバイスをしても、つまり、こちらが何をしても、相手が必要とする答えが、相手の中から自然に出てくるようになりました。

自分自身の囚われから解放される分だけ、相手もまた解放されるんですね。