「人から攻撃されない自分になりたい」というテーマを出したクライアントがいます。

このテーマでどうコーチングを進めていけばいいでしょうか?

 

 

赤木の答え

クライアントが出してきたテーマで、そのままコーチングを進めて行っていいんだろうか?

私自身もコーチングを始めた当初、そんな疑問を持つことがありました。

なんとなくこれじゃないのではと思いながらコーチングを進めると、案の定、うまくいかないことが多かったです。

なぜ上手く行かなかったのか?

それは、クライアントが出してきたテーマが、一見、目標のように見えても、実は目標の要件を満たしていなかったからでした。

 

では、今回の質問である「人から攻撃されない自分になりたい」はどうでしょうか?

結論から言うと、この「人から攻撃されない自分になる」という目標は、目標の要件としてはまだ不十分です。

目標の要件の一つは、「肯定的に表現されている」ということです。

例えば、「東京ディズニーランドに行きたくない」と言われても、どこに行きたいかは分かりません。

 

「人から攻撃されない自分になりたい。というのは分かりました。では、どんな自分になりたいですか?」

このように「人から攻撃されない自分」を肯定的に言い換えてもらうところからスタートします。

例えば「人から優しくされる自分」などが出てくるかもしれません。

ただ、この目標もまた、要件としては不十分です。

なぜなら、この「人から優しくされる自分」になれるかどうかは、自分が決めるのではなく、相手次第になります。

自分の意思でどう生きるのかが含まれていないので、主体的に動けません。

目標の要件の二つ目は、「主体的である」ということです。

 

そこで、

「もうすでにあなたが人から優しくされていたとしたら、そして、そんな優しい人たちに囲まれていたとしたら、どんな気持ちを感じているでしょうか? 少しその気持ちを味わってみてください」

「そして、その気持ちを毎日味わっているあなたは、誰に対してどんな言葉をかけてあげているでしょうか?  どんな振る舞いをしているでしょうか? どんなことをしてあげているでしょうか?」

と自分が何をするかに焦点を当てるようにします。

そうして出てきたこと(例えば、毎日◯◯する)を目標にしてコーチングを進めていくことで、クライアントが肯定的に主体的に目標に向かって行動している実感を持つことができるようになります。

 

クライアントが出してきた目標が「肯定的に表現され」「主体的である」かどうかを確認し、必要なら修正を加え、クライアントが本当に行きたいところに進めるよう関わっていってください。