バーでミヤモトとコーチングについて話してから、ヒロの心の中にこれからの道を照らす希望の灯りのようなものが生まれた。
「ごめん、またせたな」 手洗いから戻ってきたミヤモトの声に、不思議な雰囲気の紳士に見とれていたヒロは我に返った。
ヒロがミヤモトに導かれて連れていかれたのは、駅前の喧騒から少し離れた、水路の流れる閑静な街だった。
「その人の求める答えはすべてその人の中にある」 このたった一行の言葉が、ヒロの心を動かした。
セミナーのモチベーションが続かないんですよ…. ヒロはあの日のあの企業家の言葉が忘れられなかった。