【コラム75】クライアントのように自分自身に接してみる
コーチングが上手く秘訣を一言で言うと、「クライアントファースト」
つまり、クライアントに意識が向いているということです。
しかし、クライアントファーストという言葉だけを捉えると、
「いつもクライアントのことだけを考えるのはしんどい」
「それは理想だけれども、ずっとその状態でいるのは難しい」
と思ってしまうかもしれません。
クライアントを一番に考えるということと、自分を大事にするということが別のこと、もっというと、真逆のことと考えると、そう思うのも無理ありません。
ここでお伝えしたいのは、
自分の肉体や感情や思考、感覚も、自分ではなくクライアントだと捉えるということです。
普段、コーチングをしているとき、クライアントさんの肉体、感情、思考、感覚をニュートラルに、あるがままに捉えようと意識しているのではないでしょうか。
その意識で、自分の肉体、感情、思考、感覚に接してみるということです。
身体が疲れているクライアントさんに対して、「寝ずにもっと頑張れ」とは言わないでしょう。
ネガティブな感情にとらわれているクライアントさんに対して、「なんでそんなことでクヨクヨしてるの?」と責めたりはしないでしょう。
そんなふうに頭ごなしに否定したり、責めたりすることなく、「今、どんな状態なの?」「何を求めているの?」「本当はどうしたいの?」と、クライアントさんの今の状態を受け入れつつ、穏やかに本心を聴いているのではないでしょうか。
クライアントさんに接するのと同じように、自分自身を扱ってみる。
まずは今日一日だけでも、そんなふうにあなた自身に接してみてはいかがですか?