【エッセイ27】富士山の絵を描くときに

本物の富士山を見て、絵を描く。

とても上手に描かれた富士山の絵を見て、描き写す。

 

本物の富士山を見て描いた絵は、上手な富士山の絵を描き写したよりも、下手かもしれない。

それでも、その絵を見るたびに本物の富士山を見たときの体験がよみがえる。

 

私の書く言葉、話す言葉は、本物の体験から生み出された言葉だろうか?

それとも、美辞麗句を並べただけだろうか?