とあるコーチの物語~The story of a certain coach

ご挨拶

こんにちは。
プロコーチの赤木広紀(あかぎひろき)と申します。

わたしは2001年に独立してから20年間、プロコーチとして企業家、ビジネスマン、専門家に対してコーチングを提供してきました。

同時にプロコーチを育成するメンターコーチとして、たくさんのプロコーチを育成してきました。

今までわたしがコーチングしてきたクライアントは323人。
育成、サポートしてきたコーチは150人を超えます。

【その人が必要とする答えは、その人自身の中にある】

なんといってもこのことがコーチングの最も素晴らしい考え方だと思います。

その人の中にある答え、その人の中にある素晴らしい可能性、能力、それをその人自身が見つけることをサポートするのがコーチです。

人が成長し、成功し、成果を生み出していくことを、その人と一緒になって創り出していく。

こんな素晴らしい仕事は他になかなかないのではと、わたしは思っています。

ですが長年、コーチを目指す人、プロコーチとして独立しようとする人、そしてプロコーチとして活動する人たちと関わっていく中で、多くのコーチが次のような悩みを抱えることに気が付きました。

・クライアントがなかなか成果を出せない
・コーチとして独立したいが収入が安定しない
・クライアントがなかなか増えない
・クライアントの数が安定しない

多くの人がこんな壁にぶつかります。

こんなとき、集客セミナーに行ったり、テクニックやノウハウを身に着けようとする人もいます。

もちろん、そういうテクニックやノウハウを学ぶ必要はない、とか、学ばなくていい、ということではありません。

ただ、長年の経験から言えることは、即効性を求めて、特別なテクニックやノウハウ、知識を外部に求めに行けば行くほど、逆に遠回りしてしまって、結果が出るまで余計に時間がかかるように見えるのです。

なぜそうなってしまうのでしょうか?

それは、特別なテクニックやマーケティングなどのビジネスノウハウを知る以上に、

・コーチとしての根幹となるメンタリティ
・コーチとしての安定的な土台

を確立することこそが重要。ということが、ただ知られていないからです。

わたしはその大切な根幹や土台を伝えるべく、メンターコーチング、コーチのための勉強会、教材やプロコーチカレッジなどを提供してきました。

ですがもっと感性に訴え、その人自身が「あ!」と気づいて、圧縮ファイルが解凍されるように、自分自身で気づき、洞察を得て、コーチ、クライアントの両方が成長し、成果を生み出せるようになる、なにか良いものはないかとずっと考えてきました。

そんなあるときハッと気が付きました。

それは【物語】が持つ偉大な力です。

多くのビジネス書は教科書のようなものです。

ですが物語にはその人自身が登場人物に共感し、「あ、これ、自分自身のことだ」とハッと気づき、
深い気づきや洞察を与え、人の人生を変える力があります。

そう、物語には人の人生を大きく変える力があるのです。

わたしは学生時代「ゲド戦記」や「指輪物語」「カモメのジョナサン」などの作品から深い洞察を得、啓発されました。

ですから、どうせ何かを届けるなら、読むたびに何かを感じられ、新しい発見があり、奥深い気づきや洞察を生み出す、【奥深い物語】を届けたいと思うようになりました。

これらの作品から受け取った奥深い知恵は、数十年たった今も色あせることなく、わたしの人生の最も大切な価値観、人生観になっていて、尚且つ今も新しい洞察を与えてくれます。

ただ勉強して学んだものよりもずっと奥深い、他のものに代えがたい財産になっているのです。

物語には人に深い気づきを与え、洞察を与え、人の人生を変える奥深い力があります。

そんな物語をみなさんに届けたい。

その想いに共感してくれた作家でセミナー講師でもある濱田 預士之(はまだよしゆき)さんに物語の執筆の協力をいただき、「とあるコーチの物語」をお届けすることにしました。

この「とあるコーチの物語」は、タイトルに「物語」とあるように、物語を取り入れることで学びを深める“Story-Style-Learning”(物語形式による学習)となっています。

この物語は読むたびに新しい気づきがあり、ファイルが解凍されるように、絶妙なタイミングであなたに深い気づきと洞察がもたらされることでしょう。

クライアントの成長や成果、成功に貢献するためにコーチとしての根幹、土台を確立し、自分自身も成長し、成果を創り出していきたい。

そんなあなたに贈る物語です。