
【コラム58】本当のゴールは最初から明確になることはない
「ゴールがないとコーチングできません」
コーチングを習い始めた頃に、よく聞いていた言葉です。
コーチは馬車が語源と言われます。今の時代だとタクシーですね。
コーチがタクシードライバーで、クライアントがお客さんとしたら、ドライバーがお客さんに「どちらまで?」と聞いているのに、「うーん、どこに行きたいのかよく分からない・・・」と言われたら、ドライバーも困ります。
なので、ゴールがないとコーチングできない。というのは最もなことです。
しかし、実際には、ゴールがハッキリしていることのほうが少なくて、ゴールや目標があるという人でも、よくよく聞いていくと、本当に望んでいることは他にあったということもあります。
行きたいところがまだ明確ではないけれども、求めているところはここではないということだけは分かっている。
こんな状態の人は、コーチングを受けることはできないのでしょうか?
いえ、そういう人でも、コーチングを受ける資格は充分あります。
不明瞭な不明確なゴールを明らかにしたいというのも、立派なゴールではないでしょうか?
逆にゴールが明確になったならば、その人は勝手にどんどん行動していくでしょう。
もし、あなたが、
行きたいところがまだ明確ではないけれども、求めているところはここではないということだけは分かっている
そんな状態で、求めているものを明らかにしたいと思ったら、諦めずにコーチを探してみてください。
全てのコーチが、そのテーマを扱うわけではありませんが、コーチの多くは「これからどうしていきたいんだろう?」という不明瞭な状態から「コーチになるんだ!」という明確なゴールを見つけて、カタチにしてきた人たちです。
あなたの今置かれている状態に共感し、なりたい自分を探し、実現していくことを一緒に応援してくれるコーチは少なからずいますよ。