
【コラム82】コーチングを勧めることになぜ躊躇してしまうのか?
「えっ? 躊躇したことなんてないけど」
という方は、このコラムは読まなくて大丈夫です。
しかし、
「自分はコーチングを受けて良かったけれども、人に『コーチングを受けませんか?』とおすすめするのは抵抗がある」
という方も中にはいらっしゃるでしょう。
もし、あなたがそんな気持ちになったことがあるとしたら、このコラムはお役に立つかもしれません。
なぜ、躊躇してしまうのか? 抵抗感があるのか?
一つの理由としては、
「自分にとっては良かったけれど。他の人はそうではないかもしれない。だとしたら、オススメしたらかえって迷惑になるかもしれない」と、考えてしまって声が掛けられない。
ということがあります。
実はその場合、あなたの中に、
『「No」を言いたいけど、言えない。言ってはいけない。』
という価値観が隠れているかもしれません。
こういう価値観があると、
「相手も本当はイヤなのに「No」を言ってはいけないと思ってガマンしているのではないか。」
「そんなイヤな思いをさせてしまうぐらいなら、おすすめしないでおこう。」
という思考パターンになってしまう可能性があります。
仮にそうだとすれは、どうしたらいいでしょう?
まずは「No」を言うことをあなた自身に許可してあげてください。
『「No」と言ってもいいんだよ』と自分に言い聞かせてあげましょう。
しかし、それだけではまだ不十分です。
実際に行動に移すことで、「No」を言ってもいいという許可が強化されます。
例えば、お店などで何かを勧められたときに「No」を言ってみてください。
それも、できるだけ気軽に「No」と言ってみましょう。
相手に「No」を言っても、そんなに嫌がられることはないとわかると、もっと気軽に「No」を言えるようになります。
そうして、気軽に「No」を言えるようになると、不思議に思うかもしれませんが、相手から「No」を言われたとしても気軽に受け取ることができるようになります。
なぜそうなるのかのメカニズムは、ここでは割愛しますが、相手から「No」と言われても気軽に受け取れるようになると、断られる恐怖も減るので、結果的に、「コーチングを受けてみませんか」と躊躇なく声をかけられるのです。
躊躇してしまうことそのものは、決してダメなことではありません。そして、その躊躇を乗り越える勇気もあなたの中にあります。
願わくば、あなたの一歩踏み出す勇気が、誰かのコーチングとの出逢いに繋がり、その方の人生が大きく変わるきっかけとなりますように。