【コーチ42】コーチングの価格設定について
「価格設定をどうしたらいいですか?」
コーチの方から受ける質問の中で、よく聞かれることの一つです。
結論から言うと、コーチングフィーについて「定価」と呼ばれるものはありません。
ただ、おおよその相場というものはあり、例えば、私がコーチをはじめた2001年頃は、月4回のセッションで2万円でした。
当時、その相場を参考に設定しているコーチも多かったです。
しかし、相場だけで決めてしまうのはしっくりこないという人もいます。
そこで今回は「得たい月収から算出する」というシンプルな価格設定の方法をご紹介しましょう。
自分が得たい月収からコーチングフィーを算出する
ここでは、自分が得たい月収をベースとした算出する手順をお伝えします。
まず、パーソナルコーチングで得たい月収を明らかにします。
- まずは得たい収入を決めます。
例えば、月収60万円としましょう。 - 次に1ヶ月でセッションに費やすことができる総時間を算出します。
例えば、一日3時間をセッションに費やし、土日は休むとすると一週間で3時間×5日=15時間
一ヶ月では、15時間×4週間=60時間となります。 - 1回のセッション時間を決めます。
ここでは、わかりやすく1回1時間とします。 - 得たい収入を回数で割ります ⇒ 平均単価がでます。
上記の例だと、月収60万円÷60回(60時間)=1万円(1回)となります。 - 一人のクライアントに対して、1ヶ月に何回セッションするかを決めます。
例)月1回のクライアントのみ→60人(月1回、1万円)
月2回のクライアントのみ→30人(月2回、2万円)
月3回のクライアントのみ→20人(月3回、3万円) - そうすると、自ずから1ヶ月にコーチングできるクライアント人数が決まります。
- あとは対象者によって、値段やセッション回数を変えたりすることで、最終的な目標クライアント人数とコーチングフィーを決めます。
実際は、「◯◯円、月収が欲しいから」という理由だけでコーチになる人は、いないでしょう。
しかしプロとしてやっていくことを考えるなら、こういう収入の部分もきちんと見て欲しいのです。
プロコーチは個人事業主です。
適正な利益を出さないと、事業を継続できません。
事業を継続できないと、結局、クライアントさんに迷惑をかけてしまうことになるのです。
製造業ではないので、厳密な原価計算などは要りませんが、コーチ業を営む上で必要経費はどれくらいかかるのか、そのためにどれくらいの収入が必要なのか、その視点もぜひ一つ持っておいてください。