【エッセイ108】エネルギー切れの価値って何?

あなたの中にエネルギーがたっぷりあるときは、いろんな行動をサクサクと、もっと言うと、勢いよく進めることができます。

逆にエネルギーが切れていたり、 疲れているときだったりすると、なかなか前に進みません。

車に例えると、ガソリンが満タンのときは、遠くまでドライブできます。
しかし、ガソリンが少なく、レッドランプが点いているような状態になると、近場に行くときでも「大丈夫かなぁ・・・」と、ビクビクしながら運転する、そんな状態になります。

あるいは別の例えだと、エネルギーが満たされているときは、池にある水がなみなみと溜まっているような状態です。
逆に、エネルギー切れのときは、池の中の水が干上がって、池の底がよく見えている、そんな状態かもしれません。

テレビ東京系列の番組に「池の水ぜんぶ抜く大作戦」というのがあります。

池の水を全部抜くと、その池の底に何が溜まっていたのかが、よく見えてきます。

逆に、水がなみなみと溜まっているときには見えないものがある、ということです。

人間でいうと、底に溜まっていたものは、思い込みや囚われ、あるいは、ビリーフや価値観、信念と言われるものだったりします。

自分の中に「こういう思い込みがあったのか!」と気づくのは、往々にして元気なときではなく、エネルギーが切れて動けないときなんですね。

これは私自身の経験でもありますし、クライアントさんとコーチングセッションをする中で、見えてきたことでもあります。

元気なときは、そんなことを気にせずにどんどん前に進めますが、疲れて動けないときも、自分の信念や思い込みといったものに気づくことができる。

エネルギー切れには、そんな価値があるのではないかと思います。