【コラム61】大事になりすぎると・・・

仕事や活動など、自分がやっていることが時々、イヤになる。やめたいと思う。投げ出したくなる。めんどくさくなる。

そういった気持ちになったことはないでしょうか?

以前は、そういう気持ちになるのは、やっていることがかつては好きだったけど、嫌いになったからだと思ってました。

しかし、実はそうではなかったことに気づいたのです。

 

本当の原因は、嫌いになったからではなく、気づかない間に、以前より大事になり過ぎてしまっていたからでした。

大事になり過ぎていたら、好きになるのは分かるけど、なぜ嫌いになるの?

そんな疑問が湧くかもしれません。

 

何かを大事に思うようになると、好きという気持ちと嫌いという気持ちが同時に育っていくのです。それが人であっても仕事や活動であってもモノであっても、同じです。

ただし、嬉しい気持ちと悲しい気持ちを同時に感じるのが難しいように、好きという気持ちと嫌いという気持ちも普段はどちらか片方しか認識できない。

なぜ相反する気持ちが同時に育っていくのかは、人の中には複数の価値観があるため、ある価値観で良しとされることが、別の価値観から見るとダメとなる。

「約束は守るもの」という価値観と「自由が大事」という価値観の両方があると、人との約束を守っているときは、前者の価値観が満たされるのですが、かと言ってそればかりだと、今度は後者の価値観がずっと満たされないので、人によっては「もうやってられるか!」と別人のように自由奔放に振る舞い始めるということになります。

だから、同じ行動をあるときは好きになり、別の瞬間には嫌いになる。

このことに気づいたときは、がく然としました。

 

同時にラクになったのも事実です。

「ちゃんとしたい」でも「ダラダラしたい」

この相反するように見える気持ちが同時にあって良いんだ。

そう思えるようになったとき、葛藤が減り、苦しみが減りました。

 

そんな相反するように見える気持ちは、他にもいっぱいあります。

「人の気持ちに応えたい」し、「自分の気持ちを大事にしたい」

「自分でコントロールしたい」し、「人に従いたい」などなど。

 

もし、あなたが葛藤で苦しんでいるとしたら、相反するように見える気持ちのどちらか片方だけが大事になり過ぎてしまっているのかもしれません。

「反対側にも大事にしたい気持ちがあるんだよ」

好きなことが嫌いになり始めたら、ぜひこのことを思い出してくださいね。