【コーチ33】自分の中でしっくりくる定義を持つ

 

前回に引き続き、コーチの定義について、話を進めていきます。

「コーチとは◯◯です」

この定義は、コーチのアイデンティティに関わり、コーチングセッションの進め方やポリシーにも関わってくると、前回お伝えしました。

私も最初は「コーチはクライアントの目標達成をサポートする人」という、スクールで習った通りの定義を使っていました。

ここまでは前回お伝えした通りです。

 

しかし、コーチを続けているうちに「コーチはクライアントの目標達成をサポートする人」という定義に、段々とクエスチョンがつくようになりました。

クライアントがここに行きたい、はい、分かりました、達成しました。

これが、私が本当に望むものではなかったのです。

 

では、私が本当に望むものは何だったのか?

 

 プロコーチとは?私の定義

 

上の三重の円をご覧下さい。

これは「プロコーチとは?」という定義を図にしたものです

行動を促す人は、一番内側の小さな円です。

なりたい自分になるサポートをする人は、その外側の2番目の円です。

 

私の「コーチ」とは何か?の定義は、これらも含まれる、一番外側の大きな円のところ。

一生かけて終わりのないものを、定義としました。

 

「クライアントの人間的成長を促す」

この定義は、自分の中で矛盾はありません。

そして、よりよく生きることがクライアントが本質的に求めている大きなテーマだと、私は知っています。

ただし、それをテーマにコーチングを依頼する人は、ほとんどいません。

やはり日々の問題や課題が、最初のテーマとなります。

 

テーマが無くなったときこそが、本当のはじまり

 

コーチングして問題が解決し目標を達成していくと、だんだんコーチングのテーマは無くなってきます。

「テーマが無くなったらコーチングできないのでは?」

そう思っているコーチも多いかもしれません。でも、果たしてそうでしょうか?

 

コーチがそう思っていると、クライアントが「もうテーマはない」と言った時点で、コーチング契約は終了となります。

しかし、私は「テーマが無くなったとき」がコーチングの本当のスタートだと思っています。

日々の問題が解決していったときこそが、クライアントが本質的に求めていることに、コーチングで向き合えるチャンスですから。

 

長年、コーチングを続けているクライアントさんとのセッションでは、明確なテーマがないときのほうが、思いも寄らないものが出てきます。

 

コーチの定義2_2

 

話を聴くだけでなく、ひらめきやインスピレーションを伝え、クライアントさんもインスピレーションで答えていきます。

そうすると、一人で考えているだけでは、絶対にたどりつかない気づきが生まれます。

 

しかし、そういう非常に深い気づきが生まれるセッションができるようになったのは、

 

コーチの定義

 

このように自分の中で定義が進化したからです。

 

このように、コーチとしてどんな定義を持つかによって、コーチング自体が変化していきます。

ぜひ、あなたも心から腑に落ちて、口にして嬉しくなるようなコーチの定義を見つけ出して下さいね。