【コラム73】ゴールはゴールに着いたときにわかる
コーチングでは、予めゴールを立てて、そこに向かって何をするか、いつするかを考えて、行動する。
というプロセスを繰り返します。
確かにこのプロセスがうまく行く場合もあります。
しかし、全く未知のことにチャレンジするときは、そもそもゴールがよくわからない。
なのに、なんとか分かるようにしようと、これまでの自分の経験だけでゴール「イメージ」を作り上げて、そこに向かって自分を奮い立たせようと頑張る。
でも、「果たしてそれが本当のゴールなのか?」「そのゴールで合っているのか?」「もし、間違えていたらそれまでの努力は無駄になるんじゃないか?」という声が頭の中をグルグル駆け巡り、一歩踏み出せない。
つい最近、私もそんな状態になってしまって、なかなか前に進まないことがありました。
そのことをコーチ仲間と話しているうちに、ふと頭に
「ゴールはゴールに着いたときにわかる」
という言葉が浮かんできたのです。
何がゴールか、どんな状態がゴールか、頭はわかっていなくても体は知っている。
ゴールにたどり着いたら、体が「ここがゴールだよ」と教えてくれる。
そのことに気づいたとき、肩の力がフッと抜けて、今できることを淡々と取り組むようになったのです。
もちろん、どこに進んだらいいのかという方向性は見えていたのですが、ゴールの具体的なイメージがないと進めないという思い込みがあったんですね。
あなたも、なかなか動けないときは、ゴールをなんとか具体的にしよう、ハッキリさせようと頑張りすぎているのかもしれません。
そんなときは、「ゴールはゴールに着いたときにわかる」とつぶやいてみてください。
ちょっとラクになって、動きやすくなるかもしれませんよ。