【コラム89】自分をクライアントさんのように扱うと
クライアントさんをコーチングするときは、当たり前だけど命令したりしないし、許可なくアドバイスすることもありません。
けれども、自分に対しては、「早くしなくちゃ!」とか「ちゃんとやらなきゃ!」と脅すような口調で命令ばかりしている。
そんなことはありませんか?
コーチングでは、セルフ1とセルフ2の二人の自分がいるという話をよくします。
指示命令する自分がセルフ1。
その指示命令を受けて行動する自分がセルフ2。
セルフ2が意欲的に行動できているときは、セルフ1がああだこうだ言ってないときです。
セルフ1が黙って、ただセルフ2を見守っているとき、セルフ2は動き出す。
このセルフ1とセルフ2の関係は何かに似ていると思いませんか?
そう、親子関係や上司と部下の関係です。
親や上司が、子供や部下を見守っているとき、元々持っていた意欲が表に出てきやすくなるように、セルフ1がセルフ2を見守っているとき、セルフ2は伸び伸びと持っている力を発揮するのです。
もちろん、セルフ2も不安や心配を感じるときがあります。
でも、そんなときは、しっかりとセルフ2の不安や心配を感じ取ってあげるだけで落ち着いてきて、また自然と動き出す。
セルフ2の力を信頼する。
言うは易く行うは難しですが、実践しがいのあることだと思う今日この頃です。