【コラム72】クライアントファーストから外れるとき

クライアントファーストをテーマにコーチ向けの勉強会を定期的に開催しています。

クライアントファーストとは、クライアントに意識を向けるという意味ですが、コーチングを始めた頃はクライアントのことを考えてセッションしていたのに、いつの間にか知らず知らずのうちに自分に矢印が向いてしまっている。私もそんなことが何度となくありました。

クライアントから意識が外れているときの一つは、他のコーチの活躍が気になっているときです。

フェイスブックなどのSNSで、活躍しているように見えるコーチを見つけては「自分はまだまだクライアントが少ないな・・・」と落ち込んだり、「あの人、本を出版するんだ。いいな~」と羨ましくなったりする(全部、自分のことです(汗))

 

振り返ると、こういうときは、今コーチングを受けてくださっているクライアントさんから意識が外れているときでした。

「できていない」「少ない」といった「ない」に意識が向いて「クライアントがいる」という「ある」に焦点が当たっていない。

この「ない」に意識が向いているとき、焦りやイライラ、妬み、ヒガミの気持ちが出てきます。

そういった気持ちは、クライアントファーストから外れているよという合図(サイン)。

そのことに気づいて、今いる、そして、これまでコーチングしてきたクライアントさんのことを思い出すと、自然と焦りやイライラは収まっていきます。

もちろん、本当にコーチ業を始めたばかりで全くクライアントがいないという方もいるでしょう。そういう方は、これから出会う未来のクライアントさんに意識を向けて下さい。

隣の芝生を見るのではなく、あなたが貢献したいクライアントさんに意識を向けていきたいですね。