【コラム59】抵抗は前に進むときに生じるもの

コーチングセッションは、クライアントが掲げた目標や願望に向かって進むのをサポートします。

このとき、すんなりと前に進んで目標まで到達するということは、ほぼありません。
(もしすんなりと達成するなら、そもそもコーチングを受ける必要ないですから)

目標は、目標を達成した状態にあこがれ、そうなりたい、そこにいきたいと強く願うからこそ立てます。

しかし、そう簡単に目標達成させてくれない目に見えない力が、あなたが前に進むのを妨げています。

 

では、その目標達成を妨げている目に見えない力とは、一体なんでしょうか?

 

目標を達成したいという気持ちがあるときに、気づかないけれど同時に存在する目標達成を妨げる目に見えない力、それが「達成したくない」という無意識の気持ちです。

「達成したくないなんて、そんなことありえない」そう思うかもしれません。

しかし、目標を達成するということは、周りから賞賛され、注目を浴び、今よりも期待され、目立つことになります。そして、ポジティブな評価だけでなく、ネガティブな評価も耳にすることになるかもしれません。

無意識は賢いので、目標達成したときのメリットだけでなく、デメリットもあることに気づいています。

そのデメリットを避けたい。そのためには目標を達成しないほうがいい。

無意識は自動的にそう判断します。

だから、頭では目標を達成したい、実現したいと思っていても、目標達成が見えてくると、急にやる気が失せたり、他のことに興味が湧いたりして、目標達成をさせないようにするのです。

 

では、どうすればいいのでしょうか?

まずは、この無意識の仕組み、つまり、目標に向かって進めば進むほど、「達成したくない」という気持ちもまた大きくなるということを知っておくこと。

そして、「達成しない」ようにさせる無意識の仕組みには、様々な種類があるということを知っておくこと。

もちろん、知っているからといって、無意識の抵抗が無くなることはないですが、抵抗に簡単に負けてしまうことも減るでしょう。

 

こう書くと、無意識を悪者のように思う方もいるかもしれませんが、決して悪者ではなく、あくまでもあなたを守ろうとするちょっと過保護な親のような存在だと捉えると、少し愛しさも湧いてくるかもしれませんね(湧いてこない?(笑))