
【コーチ30】独立事業主としてのプロコーチの特質 その2
前回より2回にわたり、独立事業主という側面でのプロコーチ業について、テーマにしています。
前回は、パーソナルコーチングは労働集約型産業の一つだということをお話しました。
今回は、別の角度からお話します。
Sクワドランドである
Sクワドランド、これは耳慣れない言葉かもしれせん。
「金持ち父さん貧乏父さん」シリーズで有名なロバート・キヨサキ氏は、著書「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント 」の中で、全ての人々は以下の4つのクワドラントのいずれかに属していると言ってます。
- Eクワドラント 従業員(employee)
- Sクワドラント 自営業者(self-employed)
- Bクワドラント ビジネスオーナー(business owner)
- Iクワドラント 投資家(investor)
左側(EとS)と右側(BとI)とで、決定的な違いがあります。
それは何だと思いますか?
B(ビジネスオーナー)やI(投資家)は自分が働かなくても、お金は入ります。
それとは違い、E(従業員)やS(自営業者)は自分が働かなくては、お金は入ってきません。
E(従業員)のお金の流れは、会社から給料として入ってきます。最近は、成果報酬という形も増えています。
しかし、20件営業先を増やした社員と、1件の社員とで、給料が20倍も違うかと、そこまで差は開かないでしょう。
一方、E(従業員)に対して、S(自営業者)は直接、お客さんからお金を戴きます。
S(自営業者)の場合、同じ商品を扱ったと仮定すると、20件お得意先を増やした会社と1件の会社とでは売上が20倍違ってきます。
ここまでの話でお分かりのとおり、プロコーチ業は基本的にSクワドラントに属します。
プロコーチとして活動される方の大半はSクワドラントですが、中にはE(従業員)の立場で、自社の組織にいる人にコーチングを提供する、企業内コーチの方もいます。
S(自営業者)であるプロコーチが、B(ビジネスオーナー)やI(投資家)に移るというのは想像がつきにくいかもしれませんが、
いちプロコーチから、プロコーチを派遣する会社やコーチを育成する会社を興すことで、B(ビジネスオーナー)の立場になる例も少数ですがあります。
また今後は、コーチングしながら、クライアントの事業に投資をするI(投資家)のコーチも出てくるかもしれませんね。
今回は、4つのクワドラントを参考に、プロコーチ業の特質を検証してみました。
来年も、プロコーチの方々に役に立つコラムをUPしていきますので、どうか楽しみにしてくださいね。