
【コーチ16】存在意義(ミッション)をコーチングで扱うには その1
今回から3回に分けて、「存在意義(ミッション)」というものについて扱っていきます。
この「存在意義(ミッション)」という言葉は、すでに聞いたことがあるかもしれませんし、初めて聞く言葉かもしれません。
まずは、存在意義とは何か、についてみていきましょう。
存在意義とは何か?
この存在意義(ミッション)は、
「人生の目的」「生まれてきた意味」「使命」「魂の青写真」
といった別の言葉で表現されることもあります。
あるいは、
「私は何のためにこの世に生まれてきたのか?」
「私は何をこの世にもたらすために生まれてきたのか?」
「私はどこから来て、どこへ行くのか?」
といった問いに対する答えでもあります。
なぜ、存在意義が大事なのか?
人生をただ生きるためだけなら、この存在意義を意識しなくても全く差し支えはありません。
しかし、より充実した人生を送りたいと願う人にとっては、自分の存在意義を探求し続けることは、とても重要です。
存在意義がはっきりしていなかったときは、生き方がフラフラと定まらなかった人が、この存在意義が明確になったとき、筋が一本通ったようにゆるぎない自分を感じることがあります。
いわば、存在意義は「人生の羅針盤」というように、どのように人生を歩んでいくのかの指針、道しるべになります。
存在意義が見つかると、生き方がどう変わるのか?
- 自分がどんな人生を送っていくのかがはっきりすることで、人生に対する信頼感が生まれ、心の平安につながる
- 他の人と比べて優越感や劣等感を感じる生き方から脱却でき、人の目を気にすることなくイキイキとした人生を送ることができる
- 自分に対する深い信頼が生まれ、自信が自然と湧き出るようになる
- 他人もまたすばらしいその人だけの存在意義を持っている存在だということが実感できるので、自然と敬意を持って他人に接することができるようになる。結果、人との人間関係が自然とよくなる
他にもあるでしょうが、存在意義が見つかっていく過程で、このような変化が起きていくでしょう。
この存在意義は、見つかるか見つからないかという0か1のようなデジタル的なものではなく、ぼんやりしているのがだんだんとはっきりしてくるという、アナログ的なものではないかと思います。
なので、「自分の存在意義は何だろう?」と考え始めた時点で、探求の旅に出発してるわけですから、0ではないのです。
よく「存在意義が分からないんです」とおっしゃる方がいますが、 「分からない」と言ってしまうと、「ない」ものに焦点が当たってしまい、それ以上、探求することをストップしてしまいます。
そうなると、見つかるものも見つからなくなってしまうでしょう。
そんな方には、「存在意義が分からない」ではなく「存在意義を探求している」とか「存在意義を思い出そうとしている」というふうに表現を代えることをオススメしています。
次回は、なぜ、コーチングで存在意義を扱うのか? についてお伝えします。