自分のカラダにコーチング

「アレがカラダにいい。」
どこぞやの医学博士に理路整然と語られると、もっともらしく思えますし、自分でもできそうな気もします。

糖質制限が流行ったときは、右に倣え!とばかりに、類似本が山ほど出版されました。

しかし、です。

まるで傾いたシーソーのバランスを取るかのよう、またたく間に真逆の説を、これまた医学博士や食の専門家と名乗る人物が唱えます。

「長生きしたけりゃ、動物性タンパクをパクパク食べなさい。」
「いや、長生きしたけりゃ、動物性タンパクをやめなさい。」
「出来るだけ多く、せめて1日2リットル以上は水を飲みなさい」
「むやみに水分摂ると、水中毒になる」

「こっちが正しい!」「いや、こっちの方が真実!」

私のような専門知識に乏しい一般ピープルは判断がつかず、右からも左からもを引っ張られる気持ちになります。

どっちやねーーーん!!

ほんと健康に関することほど、意見が真っ二つに分かれます。

それぞれの説に、きらびやかな成功談と、みじめな失敗談が居並ぶのです。

私の知り合いで、マクロビを実践している人もいます。野菜中心の生活のおかげで、カラダの調子はすこぶる良いようです。

ただその真逆の例もききます。
マクロビを数年続けた末に、体調がズタボロになってしまったとか・・・。

それでも、何かのメソッドに飛びついてしまうのは・・・
有名人が勧める健康法なら、大丈夫と考えるからでしょうか。

また自分の体調が上向いた健康法を、この友人にも当てはまるはずだ!とも。

しかし実際は・・・言うまでもないでしょう。

私たち人間は、同じ臓器の仕組み、同じ身体の循環システムを持っています。
(心臓が2つの人もいないし、ものを見る臓器が耳という人もいません)

しかし、誰もがもつ舌という機能を使っても、味に好みが分かれます。
同じように、カラダの中にある臓器にも個性があり、個体差もかなりあるのでしょう。

良いと思った健康法を、試してみるのは大事だと思います。
カラダに積極的に関わることは、こころの健康にも作用しますから。

ただそれが、自分のカラダに合うかどうかは、また別なのです。

冷静と情熱のあいだ

私たちが持つべき姿勢は、熱心にその健康法に取り組む情熱と、冷静に見極める目をあわせ持つことでしょうか。

自分のカラダにコーチング。

ピン!ときた健康法をカラダと対話しながらカスタマイズし、オリジナルを創り上げていくしかないでしょうね。