そもそも人はアドバイスを欲していない

「あなたはこうした方がいいのよ~。」

日常会話のなかで、自分の意見や感じることをただ語っているだけにも関わらず、不意に飛んでくることがありますね。

求めたつもりのないアドバイスが。

Facebookのタイムラインやブログのコメント欄でも、よく見かけます。

誰かが誰かからの上から目線をコメントで受けて、受けた方が大人の対応を迫られるのです。

そういったアドバイスには、おおむね悪意は感じられません。

むしろ、お役に立ちたい善意からなのですね。

余計なお世話とあしらわれる、そんなリスクがあろうとも、言わずにはおれません。

貴重な時間を割いてまでの行為は、もちろん得られるものも大きいからでしょう。

 

「あなたのアドバイスのおかげで、目が醒めたわ。ありがとう。」

「あの時の助言で、私の人生は変わったわ」

そう言ってもらえると、身体の芯からパワーが湧いてきます。

ほんの少しでも、相手の人生が良くなるきっかけに関われたのは、人として素直に嬉しいですよね。

何よりも、自己重要感が満たせますし。

あぁ、自分は正しかったのだと、自信にも繋がります。

こうして、自分が種をまいた一言が、大きな花を咲かせるのを期待してしまいますが。

現実には、目が出ないまま終わることが圧倒的でしょう。

相手からアドバイスを求められたときでさえ、そうです。

親身になって答えても、打てば響く反応はなかなか返ってこないのに。

ましてや求めていないとき、老婆心に駆られても、微妙な反応が返ってくるのではないでしょうか。

 

そもそも人は アドバイスを欲していない

こと内面的なこと 自分の在り方や生き方に関してはですが・・・

自分の体験(失敗)や多くの人をみてきて、私はつくづく実感しています。

それでも、他人に対して、自分ごのみの変化を求めてしまう のですね。

そんなアドバイスは誰のため? なのでしょうか・・・。

「アドバイスしてくれて ありがとう」ではなく

「アドバイスさせてくれて ありがとう」が正解なのかもしれません。