【コーチ23】コーチングで起こりうること その3 -テーマがなくなる
コーチングを受ける中で、クライアントは様々な心の動きを体験します。
前回、前々回に引き続き、今回も「コーチングで起こりうること」をテーマにして、お話を進めます。
コーチングで扱いたいテーマが出てこなくなる
コーチングを受け始めた頃は、コーチングセッションで話したいテーマはアレコレと出てきます。
けれども、ある一定期間を過ぎると、セッションで話したいテーマが思い浮かばなくなることがあります。
「コーチングというのは、何か話すテーマが無いとダメなんじゃないか」
そこで、何か問題は無いか? セッションで話せそうなことは無いか?と無理やりテーマを引っ張ってきたり、テーマが出てこない自分を責めたりするかもしれません。
しかし、テーマが出てこなくなるというのは、実は絶好のチャンスなのです!
あなたが自覚しているテーマ、課題というのは、「最近、肩や腰が凝っているなぁ~」といった自覚している身体の痛みと似ています。
もともと気になっていた課題が解決、解消されていくと、「最近、特に問題だと思うことってないんですよ。」という状態になるのは、ごく自然なことです。
なので、コーチと話したいテーマが無くなった! そんな状態になったら、まずはコーチ・クライアント共に喜びをわかちあいましょう!
実は、本当のコーチングは、ここからがスタートなのです。
身体で例えると、表面に現れた症状が解消されたわけですが、そういう症状を生み出した元となった”あなた自身”に目を向ける段階となります。
具体的には、あなという人間をより本質的に知る、そんなテーマを扱える準備が整ったのです。
本質的なテーマとは、次のような問いとなって表れます。
- あなたが心から願っている人生とは?
- 人生をかけてもいいと思えるビジョンとは?
- 何のために生まれて、何をして生きるのか?
忙しい毎日を送っていると、目の前のことをこなすのに精一杯になってしまって、こういった本質的なテーマ、問いに答える余裕がなかなか湧いてきません。
しかし、いつまでも本質的なテーマと向かい合うことを避けていれば、本当の人生を生きる、その鼓動さえ感じられないままになってしまいます。
本質的な問いを持ちながら、本来の人生へ一歩踏み出す、それが私が”コーチング”で目指すことの一つです。