思い通りに描けない人生に

少し前ですが、長友心平さんの絵画教室に参加しました。

その頃、RADWIMPSの「スパークル」を繰り返し聴いていたせいもあり、心の中でずっと星空が輝いていました。

夜空が音もなく広がるなか ちいさな輝きを放つ星たち

それを描き出してみたい・・・

十数年ぶりに手にとった絵の具をギュッと絞り出しました。

絵筆にしたたる紺色を広げ、キャンバスを染めあげていきます。

・・・けれども、塗れども塗れども、遠ざかっていくばかり

私のイメージにある夜空と キャンバスに描き出したもの

違う青を足してみる 濃紺を少し混ぜてみる

心に浮かぶ 夜空はこれほど完璧なのに

手が全く再現できないのです。

 

人生においてもそうではないでしょうか。

「こうすれば、きっとこうなる」

「こういう風に話せば、こんな反応が返ってくるはず。」

うまくいく!イメージで臨んでも、現実では見事に砕け散ることがあります。

数式のように美しい成功法則

頭の中だけで留めておけば、いつまでも完璧なのに

淡い期待をのせて、現実へと筆をおろしてみるのです。

その通りになぞるつもりが、なめらかに筆を動かせず、思い通りの未来は描けません。

 

こうなるはずの未来は 何万光年先に遠ざかる

間違いや見当違いばかりが目に付き

自分の不甲斐なさに ため息は深まるばかりです。

それでも 夜があけて 朝がくる

今日も、筆をおろし続けるしかないのです。

 

いくら完璧なイメージを描いたとしても 

実行するのは 全く完全ではないワタシ。

こんなはずではなかった・・・

そうは問屋がおろさなくても

何度でも 描きなおすのです。

生まれてもってきたときの青写真

少しでも ソレに近づくよう

今日も 明日も筆をおろします。