不適切にもほどがある!
話題になったドラマ「不適切にも程がある!」は、昔の血が騒ぎ出しました。
「おぉ、昭和ってツッコミどころ満載じゃん!」
当時をかすかに記憶している人間なので、エンタメとしてすごく楽しめます。
今回は、ドラマでみた「これぞ昭和」を2つお伝えします。
1.どこでもタバコ スパスパし放題
令和の今、タバコを吸える場所がどんどん少なくなっています。愛煙家のみなさんは、肩身が狭い思いをしているでしょう。
第一話で、令和にタイムスリップした昭和のオヤジこと小川一郎が、路線バスの座席に座った途端、タバコをスパスパ吸うシーンがあります。
周りの乗客は、露骨に顔をしかめます。今時、どこでも車内は禁煙ですから。
しかし、昭和は違うんです!
当時の乗り物は、タバコのにおいが蔓延していました。
私が90年に入社した職場も吸いたい放題で、帰宅する頃には髪の毛にケムリ臭くなっていたのです。
今はタバコの匂いが大嫌いな私も、昔はそこまで敏感ではありませんでした。
当時は成人男性の80%が喫煙者です。
タバコはオトナのしるし、憧れだった節すらあります。
煙くさくても、まぁそんなもん、目くじら立てるほどではない、と見做していました。
タバコを吸う人が激減した今の方が、煙に反応するようになっていますね。
2.ケツバットなんて当たり前?!
今では考えられませんが、運動部の指導はかなり厳しかったです。当時、学生だった私たちもビンタを喰らおうが、「あほ」「ばか」と罵られようが、「行き過ぎ」という発想すら無かったように思えます。
そもそも「パワハラ」なんて言葉ができたのは、平成の頃でしたからね。
今でも覚えているエピソードがあります。
高校時代の体育の先生がすごく厳しくて、体操服を忘れたりすると、容赦なく出席簿で頬を叩かれました。力いっぱい叩いてくるので、当然、顔は腫れあがります。
今、同様なことをすると間違いなく、「問題」となるでしょう。
しかし、当時の生徒はあっけらかんとしていたものです。
「うるさい」「厳しい」程度にしか思ってなかったですね。
ドラマの中でも、野球部の指導する阿部サダヲがミスした部員のお尻をバットで叩く、いわゆる「ケツバット」のシーンありましたが。
昭和ではよくある風景のひとつではないでしょうか。
他にも昭和の頃、深夜にやっていた少しエロな番組が映し出されていたり、今なら完全に不適切なセクハラ用語を平気でのたまうおじさんがいたりと。
昭和は遠くなりにけり
よくいえば「大らか」、悪く言えば「荒々しい」時代だったと思います。
昔はよかったなど、全く思いませんが。
ただ、時代とともに常識は、こんなにも様変わりするのだなぁ~としみじみ実感します。
今から40年後。
同じように「令和ドラマ」が制作されたとしたら・・
「シンジラレナーイ」を連発するエンタメとして、消費されるのでしょうか。