高校受験は、小学校から始まってる!?

学力テストだけでない小学校受験は別として、中学・高校・大学といった学力勝負の受験のなかで、小学生が挑む中学受験が一番難しいと言われています。

高校・大学受験は、普通の公立学校で学ぶ内容でカバーできるのに対し、中学受験は公立小学校では習わない範囲、しかも難易度が高い問題が出題されるからです。

小学校の授業で学ぶ内容の難易度と、中学受験で出題される問題の難易度とでは、どのくらい差があるかと言いますと。
「かなりある」という表現では、全然足りません。
もう、次元が全く違うのです。

「公立小学校のカラーテストは100点満点を連発する子も、進学塾の入塾テストは全く歯が立たない」のは
よく言われることです。うちの子供も、進学塾に入塾したての頃は、(学校の)授業との内容の違いに唖然としてました。
特に算数は難しく、特殊算と言われる算数の解き方に慣れるまで、苦労したものです。

国語も大人が読む小説からも当たり前のように出題され、高度な読解力が要求されます。
理科や社会も憶える範囲が膨大です。しかも近年では、なぜそうなるかを記述させる問題も増えています。

小学校で学ぶこととはレベルが違うことを習得し、受験に挑む訳ですから。
小学校卒業地点で、中学受験を体験した子としていない子との学力差はかなり違います。

高い学力を持った子たちが集まる私立中高一貫校は、公立中・高で6年間かけて学ぶ内容を、5年で履修を終え、残り1年は、大学受験に向けてひたすら演習を重ねます。

東大・京大を中心とした上位国立大学の合格者の多くは、私立中高一貫校出身者で占められているのは、そういうことだと言われています。

子供が受験を言い出すまでは、「中学に上がったら、ぼちぼち高校のことを考えたらいいかなぁ」とぼんやり考えていたのですが。

そのあたりの事情を知っているご家庭は、やはり準備も早いです。
高校受験で公立トップレベルの高校を目指すとなると、小学校のうちから「高校受験を意識した」進学塾に通わせてます。
そこでは中学受験レベルではないものの、難しめの内容を教えているようです。
地元には、難関公立校への進学実績を誇る進学塾があり、子供の小学校のクラスメートの多く通っていました。
成績順にクラスが分けられ、各クラス内でも成績順(1点レベルで!)で席順が決まるそうです。そこの塾に通っていた子たちは、小学校の中でも成績が良かったようです。

またあるご家庭では、通信教育で中学受験講座を勉強させてました。
中学受験はしないものの、きたるべき高校受験にむけて、少しでも学力をつけさせたいとのことです。

ご家庭によって、高校以降の進学をどう捉えるかは違いますが。
音楽やスポーツなど、特定の進学先を目指すのではなければ、大抵は普通科進学を決めることになるでしょう。

私自身がそうでしたが、やはり一つでもランクが上の学校に行きたいと思うものです。
中学2年や3年で受験を意識し、「ここに行きたい!」と希望しても・・・
トップレベルの高校であればあるほど、かなり早いうちから走りはじめているのです。

しかも中学受験で不合格となり、地元の公立中学校に進学した子もいます。
そういう子は大抵、クラスでも1~2位を争う成績を誇り、当然トップレベル高を目指します。高校受験では、そういう子たちと競うことにもなるのです。

まぁやたら焦る必要はないですが、かといって、のんびり構えていては、後々になって慌てる事態になりかねません。特に高校受験の場合は内申点が重視されるので、全教科にまんべんなく力を入れなければいけないでしょう。
小学生のお子さんがいる方は、少し意識しておくといいかと思います。