【中学受験】受験当日の様子・注意点

中学受験当日のことは、今でも鮮明に覚えています。

受験前日の夜は眠れなかった、そんな保護者の方の体験談はよく見かけますが。
私は眠りはしたものの、朝5時にはバッチリと目を覚ましました。

いよいよ、この日が来たか・・・
1年以上ものあいだ、親子揃ってひたむきに走り続けた日々が走馬灯にように蘇ります。
総決算となる日の朝焼けは、一生忘れることはないでしょう。

関西は毎年、中学受験選考が解禁となる統一入試日があり、その日から数日間アチコチの学校で入試が行われます。
いくつかの学校に出願した我が家も、入試が終わるまでは親子ともども、掛かりきりになりました。

【入試応援】

緊張した面持ちで、試験会場となる志望校に着くと、激励に訪れた塾の先生たちが笑顔で出迎えてくれました。
(コロナ以前の入試でしたので)

入試応援の場に大勢の講師を送り込む塾があると聞きます。
受験生たちが通る花道を作ったり、拍手で送り出したりするそうです。

娘が受験したなかに、かなり多くの受験者が集まる学校がありました。
試験会場が分からずキョロキョロしていると、近くに立っていた人が「こっちです」と誘導してくれたのですが。

体育館で試験か・・・などと靴を脱ごうとしたところで、娘が「違うんじゃない?」と言い出しました。遠くの看板に目をやると、「試験会場はこちら」という案内が出ていたのです。

先ほど誘導した人は、とある塾の関係者で、我が親子を塾生と間違えたのでしょう。
体育館に各大手塾が結集し、塾ごとに集まって、直前にミニ講義を行っていたと後から知りました。

入試応援は風物詩という人もいます。私自身はどういうのか実際に見てみたい!と興味津々でしたが。
大げさなのが嫌いな娘は、入試応援そのものに否定的でした。
うちの塾の先生方は「頑張ってね」と淡白に送り出すスタイルだったので、娘に良かったようです。


【入試の待ち時間】

子供が鉛筆片手に闘っているあいだ、親はとくに何もすることがありません。

コロナ前でしたので、保護者用控室も用意されていました。
本を持ち込んで読んだり、周辺を散歩したりして時間をつぶしました。

図書館を控室に開放してくれた学校で、蔵書のラインナップを眺めるのも楽しかったです。
とある学校では、独特の古本の匂いが充満していて、創立ン十年の重みを身を持って感じることができました。

学校近くにカフェがあるなら、そこで時間をつぶすのもありでしょう。
しかし、近隣のカフェはさすがに「ザ・保護者」で席が埋め尽くされていることもありました。


【移動について】

午前・午後入試とで、同一日に複数校を受験する方も多いかと思います。
アクシデントで入試ギリギリに到着する、もしくは遅れてしまうと、受験生のメンタルにも影響を及ぼします。
やはり幾つかのルートを事前に調べておくことが大事でしょう。
私も午前校から午後校までの交通経路は、何パターンも調べました。

公共交通機関は、いつ何時アクシデントが起こるか分かりません。
バスなら道路の渋滞、電車なら事故や電線のトラブルなど。天候によっても変わります。

幸い、アクシデントなく一番速いルートで移動することができたので、杞憂に終わりましたが。
やはり備えあれば憂いなしで、いざというときに切り替えられるよう、事前のシュミレーションは必要かと思います。

余談ですが、午前校が遠方の場合は、近くのホテルで前泊するご家庭もあると聞きます。


【お昼ごはん】

午前入試と午後入試、その移動の時間に昼食を取ることになりますが。
昼食はどこで取るか、これも事前のリサーチをしておくことをお勧めします。

ある午後校の受験でのこと。
娘はうどんが好きなので、さっさと食べられるセルフうどん店にしようと決めていました。当日になってファミレスで食べたいと娘が言い出し、駅の近くのファミレス(これもリサーチ済)に向かいましたが。

ファミレスの前には、保護者・小学生コンビがずらりと席が空くのを待っていました。
さすがにコレは無理!と、予定どおりのセルフうどん屋に変えたのです。

ただ、セルフうどん屋も保護者・小学生コンビでびっしりと埋め尽くされてました。
回転が速いので、席を確保はできましたが。
うどんをすすりながら入り口をみると、受験一家が後から後から途切れることはありません。

子どもたちのかばんにユラユラぶら下がる合格御守を眺めながら、みんでな同じ山を登っていくんだなぁと、少し感慨深いものがありました。

 


他にも、入試会場で持っていった方がいいものや、忘れ物した場合の対応など、色々と想定しておくことはあるのですが。

ネットで検索すれば、たくさん情報が出てきます。私も、保護者さんのブログに助けられました。
あと、塾でもらった「当日の注意」といった冊子の中のチェックリストも役立ちました。

中学受験に限らず、受験そのものが情報戦といえますから。
準備せずに当日にアタフタするよりも、準備したことが無駄になった方が、憂いはないと思います。