コーチングを受けるとどうなるのか?

Achievement

今、自分が置かれている状況が客観的に分かる

私がよく使うたとえに「迷子の法則」というのがあります。

人が迷子になる条件は3つです。

  • 1. どこに行ったらいいかが分からない。
  • 2. 今どこにいるかが分からない。
  • 3. 両方分かっているけど、行く方法が見当たらない。

霧に覆われたまま闇雲に動くと、何時間も歩いたに関わらず、同じところをぐるぐる回ることもあります。あるいは、一歩先に何があるのか分からなければ、恐怖で足がすくみ、一歩も進めないこともあるでしょう。しばらく歩いてみたものの、「本当にこっちなのか」と不安になり、行きつ戻りつしてしまうこともあります。

人生においても、まさに同じことが起こります。
特に、目標をもって行動をしているうちに、道を見失ったことは多くの人が経験することです。

現在地が分からず、視界も悪いままでは、自信を持って行動すること自体がそもそも難しいでしょう。
本人のやる気だけでは、どうしようもありません。
そんなとき、コーチングが効果的に作用します。

自分が今、どこにいるのか
どこまで進んできたのか
これが、目的地に通じるの道なのか

コーチとの対話の中で、まずは自分が置かれている状況を整理します。
モヤモヤとした霧を晴らし、今自分がいる状況を見渡せる状態に戻します。

クライアントが都度、今、自分が置かれている状況を客観的に把握できるようにすることは、クライアントが目標達成に向かう中で、非常に重要です。自分の状況を把握できていることへの安心感が得られ、行動する意欲がわくからです。

自分一人では気づくことができない考えや価値観にハッとする

クライアントが霧に覆われる、すなわち、自分の視野が狭くなる原因は、いくつかあります。その多くは、思い込みによるものです。しかも、本人に心当たりがあるようなものではありません。本人が「思い込みだ」と、露にも思わない考えや価値観による思い込みが多いのです。透明な信念ともいうべく、当たり前すぎた考えによるもので、それが、自分自身で霧を作り出しています。

コーチングの中で、疑問を持ったことがないほどの考えや価値観を問うことは、しばしばあります。
「そんなの当たり前すぎて、疑ったこともなかった・・・。」

そんな考えや価値観の揺らぐとき、必ずしもそうするべきとは限らないと腹落ちするとき目から鱗のクライアントが、思い込みから解放される姿をたくさんみてきました。

クライアントが自分一人では気づかない自分の姿が分かる

「コーチは鏡である」
コーチを表現する言葉として、よく使われるものです。

具体的には、「あなたは今、こういう状態にいるように見えるよ。」というように、コーチから見た姿、聞こえてくる調子、感じたことを率直に伝えていきます。

寝癖があることに気づけなければ、どうして人が自分をじろじろ見るのか分からず、対処のしようがありません。自分の何がおかしいのだろうかという妄想を何通りも描いてしまうことになります。「ここに寝癖があるよ」というのを鏡によって知ることで、そこを直すことが出来ます。コーチングで起こる作用はこれと同じ原理です。

コーチは鏡、という言葉には、もう一つの意味が含まれます。あなたの姿がどんな風に映っているかを伝えますが、そこには肯定や否定のニュアンスは含めません。ただ、事実として伝えるのみです。

それはネガティブと言われるものだけでなく、クライアント自身が気づいていない才能や能力についても同じです。過度に褒めることはなく、当たり前の事実としてお伝えしています。

自分をどう観るかが、よりニュートラルになる

「自分をあるがままに見る」ことを大切にしているのは、それだけ多くの人が、自分のことをあるがままに見られていないということでもあります。

たとえば、「自分は引っ込み思案だと思う」人がいたとしましょう。

それは往々にして、正しい自己認識ではありません。
しかし「引っ込み思案ではない」というのが、正しいのでしょうか。
実は、それも違うのです。
「引っ込み思案である」「引っ込み思案ではない」
どちらも正しくありません。

「引っ込み思案になるときもある」
これが、より正確な自己認識なのです。

また、否定的なニュアンスで「私は引っ込み思案だ」と言う人も多くいます。それは、引っ込み思案ではない=積極的である ことが、一般的に良いことと捉えられてはいますが。それも正しくはありません。

引っ込み事案になることも積極的になることも、どちらも良いことでも悪いことでもなく、性質の一つにすぎないのです。

評価せずに、その時々の自分をあるがままに見るよう、コーチングの中で促進していきます。

着実に、新しい自分へと更新していける

自分はこういうものの見方をしている、そのことに気がつくことで、日常生活の中でもいろいろな変化が起こります。

コーチングを続けていくと、日々の変化の中でさらに様々なことに気づきやすくなります。

「こんな気づきがありました。」「自分の中で、ここが変化しました。」自分の変化や気づきに敏感になってもらい、それをセッションの中でコーチに話します。コーチも「良かったね」と承認するだけにとどまりません。

その気づきや変化を、今後の自分や人生にどう活かしていくのかこの点をクライアントと確認していきます。

コーチングセッションでは、このサイクルを繰り返します。
その好循環の中で、新しい自分へと着実に更新していけることが、コーチングの大きな道筋です。

TOP
Copyright © ファインネットワールド All Rights Recerved.