クライアントインタビュー

Client Interview

クライアントインタビューVol.22 ~ 福澤博貴さん

フリーランスのマイコーチ 代表

自由と自立を求める個人向けに、本来の自分に自覚的になれる対話を実践。
大手通信企業2社で15年間にわたり営業、企画、新規事業開発を経験した後、子どもとの別れをきっかけにコーチとしての生き方を選び、独立。
奄美大島の血を引く埼玉生まれ、東京在住。
自身と誠実に向き合う人、人間味あふれる自然体な生きかたを好む。

・サイト:フリーランスのマイコーチ
SNS、インタビュー、ポッドキャストなど

クライアントインタビュー

クライアント: 福澤 博貴(ふくざわ ひろたか)さん

インタビューアー: 赤木 広紀

その体験がきっかけで、僕は生き方を見直すことになったんです。

さっそくですが、福澤さんが初めてコーチングに触れたのはいつのことですか?

僕が初めて「コーチ」っていう言葉に出会ったのは、子供の頃に野球をしていた時ですね。
コーチって言葉は、基本的に野球を教えてくれる大人たち、指導者を指すものだと思っていました。

新卒で入ったのは通信業界の会社でしたが、その会社ではコーチングというものには全然触れる機会がなかったんです。

そうですね・・・ コーチングとの出会いについて語る前に、僕が会社員としての生き方を見直そうと思ったきっかけについて話した方が良いかもしれません。

わかりました。ちなみに、それはどんなきっかけだったんですか?

実は、1人目の子供が生まれたんです。
でも、緊急帝王切開でNICUに1年以上入っていたんですが、結局、病院から一度も出ることなく、天に召されてしまったんです。

その経験を通じて、時間の使い方や、本当に生きるとはどういうことなのか、生きる価値とは何かということを、毎日考えるようになりました。

ああ、それは、まさに命と真剣に向き合う日々だったんですね。

そうなんです。その体験がきっかけで、僕は生き方を見直すことになったんです。
これまでは、流れに任せて選択をする人生でしたが、それを改めるきっかけになりました。

人の話を聞くのが好きで、人の内面に興味があったんです

お子さんの存在が、人生の意味を考えるきっかけを与えてくれたんですね。

はい。とにかく生き方を変えたい、変えよう。でも、じゃあ何をするの? となって。
そこでまず、色々な働き方を探し始めました。

働き方としては、 組織に入るよりは個人で働くことのほうがいいだろうと思いました。
というのも、性格的な傾向として、組織に入ってしまうと組織の色に染まってしまうので。

組織の役割っていうのを無視できない人間なので、組織に入ってしまうと自分が抑えつけられてしまう感じがして・・・
それが原因で適応障害のような症状も出始めて、本当に辛かったです。

ただ、色々な職業があるから、どれが自分に合っているのか、どれが本当にやりたいのかっていうのが全然わからないわけです。

確かに、選択肢は無数にありますよね。

そこで、今度は自分の内側を見つめ直すことにしました。
僕は人の話を聞くのが好きで、人の内面に興味があったんです。人間自体の理解というんですか、そこは結構、好きなんです。

それは昔からですか?

そうですね。大学は理系でしたが、人間工学のような、人間の特性について研究する分野だったんです。
その頃から、人間について学ぶのが好きだったんです。

それは面白そうな研究ですね。

そうなんです。それから、自分の強みって何かなと考えたとき、勤めていた頃にコミュニケーション能力を褒められることがよくあったことを思い出しました。
人当たりが良いとか、相手の話を理解して整理したりする能力があると言われました。

確かに、福澤さんのコミュニケーション能力の高さは、私も感じます。
その能力を活かすのに、コーチングはピッタリな仕事ですよね。

はい。色々と調べていくうちに、コーチングというものに辿り着いたんです。
それで、「自分がやっていきたいことってコーチングじゃないか」と気づいたんです。

コーチングスクールに通った直後から、八割がた独立する方向で考えていました

そのタイミングで、コーチングを学び始めたのですか?

ええ、コーチングスクールに通った直後から、これを仕事にしようと八割がた独立する方向で考えていました。
自分自身についてもしっかりと内省した上でそう考えました。
きちんとリサーチすることと、決断したら進んでいくところ。これらが僕の強みだなって思います。

なるほど。海外のコーチングの情報などもリサーチし、思いつきで動くのではなく、じっくり調べて確信を持ってから動く。
だからでしょうね、福澤さんから感じるぶれない安定感というのは。

ところで話は変わりますが、私のことを初めて知ったのはいつでしょうか?

赤木さんを初めて知ったのは、確か2022年の2月頃だったと思います。
その前まで僕はある人からコーチングを受けていましたが、ちょうどそのコーチとの契約終了のタイミングでした。

当時、僕はコーチとして独立して2年ほど経った頃でした。
ICF(国際コーチング連盟)のACCの資格も取得し、さらにもう少しコーチとしてスキルアップしたいなと思い始めていました。

コーチの方って、コーチングセッションだけじゃなく、研修講師とか組織開発とか、そんな分野で活躍している人が多いと思いませんか?

そうですね。研修講師をメインでやっているコーチも多いですね。

僕はコーチングセッションが大好きなので、「マンツーマンのコーチングを主としてやっているコーチはいないのかな?」と思っていました。

それで、当時の僕のコーチに尋ねたところ、赤木さんのことを教えてくれました。
そこで赤木さんのホームページを見て、そこに書いてあることも、すごく共感できたんです。
それで一度お話してみたいと思い、紹介してもらいました。

赤木さんのコーチングに対する愛には敵わないですね(笑)

実際の私と話してみて、どんな印象でしたか?

僕自身も結構、コーチングが好きですが、赤木さんのコーチングに対する愛には敵わないですね(笑)

コーチングそのものへの信頼感と愛みたいなものを感じて、あ、この人は信頼できるな、本物だって思えたんです。
で、この人から学びたい、コーチングセッションを受けたいと思い、お願いしました。

ありがとうございます。ちなみにコーチングを受けてみて、私の印象は変わりましたか?

そうですね、当初よりも赤木さん自身の人間味っていうのが分かってきたなって感じています。

最初にお願いした頃は、ちょっと固い人かなという印象があったのですが、だんだんと暖かい部分が見えてきて、それが僕の中で安心感につながっています。

それは良かったです(笑)。福澤さん自身はどんな変化がありましたか?

クライアントさんの内面をしっかりと理解できるようになってきました。

最初は頭で「そういう人だな」という理解から入るのですが、今はクライアントさんの内面に起きていることや感情が頭での理解を超えて、感覚として伝わってくるようになったのは変化だと思います。

クライアントさんのことが体感を伴って理解できるようになってきたんですね。
では今、福澤さん自身は、どのような目的でコーチングを受けていますか?

僕自身は、自分をより深く理解し、自分を整えるためにコーチングを受けています。

自分自身について色々な捉え方ができるようになりましたし、様々な視点から考えられるようになりました。
色んな自分がいるけれど、どんな自分も否定する必要がなくて、でも共通の願いがあって。
そういうのが自覚できるようになると、意思決定がしやすくなりました。

僕がコーチとして関わるセッションでも、この視点は活かされています。
自分のコーチングセッションの質が格段に上がったと感じています。

じっくりと自分自身の根本に向き合いたいと思っている人に赤木さんのコーチングは向いていると思います

その感覚があると、コーチとしての自信も増しますよね。
ではもう一つ、福澤さんから見て、私、赤木のコーチングはどのような人に役立つと思いますか?

僕の経験を踏まえてみると、やはりコーチを目指す方にとっては、とても役立つと思います。
自分自身を含む人間全体を理解することに興味がある人にも、特におすすめだと思います。

さらに、自分の内面の居場所のようなものを整理したい人、自分の内側で何が起こっているのかを理解したい人にも有益です。
そういった人は、自分の人生をより広い視野で見られるようになり、どんな状況でも人生を肯定できるようになると思います。

その言葉、ありがとうございます。私もそういう人に受けてほしいです。

表面的な目標達成を求める人ではなく、むしろじっくりと自分自身の根本に向き合いたいと思っている人に赤木さんのコーチングは向いているのではないかと思いますね。

「コーチングと長く付き合っていく」という方向性だけは、はっきりしています

最後に、福澤さん自身のこれからのビジョンについて教えていただけますか?

今のところ、具体的に「これ」というものは定まっていないのが正直なところですが、対話そのものがとても重要だと思っています。

自分も対話が好きで、可能性を感じています。
なので、コーチングや対話を通じて、世の中とつながっていきたいと思っています。

コーチングはオンラインでどこでも可能なので、国内に限らず、海外も視野に入れて、活動の場を広げていきたいですね。
価値観の異なる文化圏の人たちと知り合うのも面白いと思いますし。

そういう意味で、「コーチングと長く付き合っていく」という方向性だけは、はっきりしていますね。

具体的に「これ」というものは定まっていないけれど、方向性はしっかりと見えている。
むしろそのほうが自由な感じがしますね。

時代や環境によって、具体的に何をするかはその都度決めていくという柔軟性も福澤さんから感じます。
今日はお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

インタビューを終えて

『「コーチングと長く付き合っていく」という方向性だけは、はっきりしていますね。』

お子さんが亡くなるという体験に真正面から真剣に向き合い、本当に生きたい人生を歩み始めた福澤さん。

自分自身との対話を重ねて来られたからこそ、対話についての可能性を誰よりも実感しているんだなと思いました。

方向性はしっかりと定めたうえで、あとは、その時その場で臨機応変に対応する柔軟性と自由さは、福澤さんが関わるクライアントさんたちが自身の限界を超えていくときの大きな力づけになると思います。

これからも、コーチングや対話を通して、多くの人の可能性の扉を開いていってください!

TOP
Copyright © ファインネットワールド All Rights Recerved.