クライアントインタビュー

Client Interview

クライアントインタビューVol.4 ~ K・Sさん

大学病院での初期研修の後、市中病院にて循環器を中心に救急医療に7年間従事する。
母校にて医学博士号を取得後、post doctoral fellow として米国のClinical Research Center にて4年間クリニカルリサーチを行った後、帰国。
現在、大学病院にて主として循環器内科の領域で診療と研究、学生とコメディカルへの教育を担当している。

クライアントインタビュー

クライアント: K・Sさん

インタビューアー: 赤木広紀

なんかすごい、真面目を絵に書いた人という印象でした(笑)

Kさんと出会って、10年以上が経ちましたが、コーチングを受ける前、僕と初めて出会ったときの印象って、覚えていますか? もう、忘れてしまっているかもしれませんが・・・(笑)

初めてお会いしたのは確か、大阪の伊丹空港で、ですよね?

はい、そうです。覚えて下さっていて嬉しいです。

覚えてますよ。なんかすごい、真面目を絵に書いた人という印象でした(笑)

確か、僕のホームページをみて、お申込み下さったのですよね?

ええ。その当時、たまたまコーチングの本を、1~2冊読んでいました。 ホームページで調べると、他にもコーチを標榜されてる方を見かけたのですが、なぜか、コンタクトを取ったのは赤木さんだったんです。 なんかね、そういうことでも無かったら、知り合うことすら無かったでしょうね、お互いに・・・これも、ご縁だったのですよね。

ご縁、としか言いようがないですね。
で、僕からコーチングを受けて下さったわけですが、始めた頃のコーチングの印象はどんな感じだったか覚えていますか?

最初の頃は、今よりもコーチングセッションの頻度が高かったですね。一週間に1回のペースだったと思いますが。 最初に1週間を振り返り、そして自分の目標に対して、アクションリストを創ったりといったコーチングの教科書に、そのまま出てくるようなことを毎回やってたような気がします。

自分のあるべきベースというのが、ブレずに済みました

その後、アメリカに留学された際も、コーチングを続けてくだいましたが。

ええ。

今までの環境とガラリと変わった訳ですが、すぐに順応できましたか?

当然ながら、全く違う人達、文化やバックグラウンドも違う人たちと、母国語とは違う言葉を使ってやりとりする日々は、最初は戸惑いました。アメリカにいた頃は、結構、精神的に追い込まれることもありましたね。 でも、コーチングを続けていたおかげで、自分のいるところのベースが揺るがずにいれたかな。 あと仕事は似たような系列ではあるけれど、違う仕事ですし、その中でも自分のあるべきベースというのが、ブレずに済みましたね。

自分のあるべきベースがブレずに済んだ、そこをもう少しお話しいただけますか?

コーチがいるほうが、無駄な回り道をしなくて済むと思います。 自分を振り返ったりとか、自分は本当は何をやりたいのかということが、常に明確になるので、すごく効率がいいんですね。灯台の先の光を目指せるというのでしょうか・・・。 自分がそこに向かって歩く目印みたいなのを持って、歩けるというのがいいですね。

言葉になる以前の変化、変容というか、そういうものが徐々に得られるというか…

Kさんとのコーチングも、最初の頃と今とでは、だいぶ内容が変わってきましたよね?

毎回のセッションごとの、自分の変容というのでしょうか・・・。言葉になる以前の変化、変容というか、そういうものが徐々に得られるというか・・・ それと、その変容の段階が深いところで起こっているのだと感じます。技術、知識ではなく本質的な所でです。 たぶん、誰でも似たようなことは起きていると思うんです。ただ、それに気づいているか気づいてないか、もしくは、繊細な変化に気づいてくれる人が、周りにいるかいないかで、結果はかなり違いますよね。

自分自身で変化に気づけるようになって、どうなりましたか?

自分に対して、より信頼できるようになりましたね。あと何か新しいことをするときというのは、人と違うことをすることになりますが。 当然、それをするときの恐怖感はありますけど、それでも前に進んでいける力が自覚できるようになりました。

他に、コーチングを受けてからの変化というのはありましたか?

色々なオプションが出てくるようになりました。選択肢がいくつか出てきても、認識が狭く、正解が一つしか無いとみなしてしまうと、あとは全部バツになるのではないでしょうか。 そうじゃなく、正解も一つではないと気づくことで、いくつもの選択肢、色々な解決方法があるということが自然に分かってきます。そうすると、自分の中の問題が、ひとりでに解決していきます。 あるいは、そもそも問題として成立しなくなるかもしれません。それは、本を読んだりして得られる理解とは違う、別の理解の仕方ですね。

いつも根気よく、話を聞いていただけるのがありがたいですね

長くコーチングを続けてくださっているので、僕の印象も色々と変わっていると思いますが、いかがでしょうか?

実は、自分の感じる「コーチ」としての赤木さんは、それほど大きくは変わっていないんですよ。 私自身はいつも根気よく、話を聞いていただけるのがありがたいですね。セッションの中でかなり突拍子もない話題について語り初めても、対話が成立してしまうのはさすがプロフェッショナルだなあと後から振り返ったときに感じます。 あと、赤木コーチの何気ない一言から、別の方向へと話が広がって、発展していくということ、もう一段深いところで、話が進むというのもよくありますね。

改めて、僕のコーチングを受け続けてくださっている理由は何でしょうか?

ウカウカしてると、予定の方がどんどん詰まってきて、自分の時間を、他の時間に振り分けざるえなくなります。 その中で、月にほんの僅かな間でも、自分を振り返る時間を持つことで、ビジョンやミッションって言ったらいいのか、そういう深いものに一本筋が通っていく。そういうところを忘れずにいられる時間だからですね。 一人でセルフコーチングをできる人もたぶんいると思うんですけど、相手がいたほうがやりやすいかな。

コーチはある意味、鏡のような存在なんでしょうね。

まさに鏡。そういう意味で、コーチという方がいてくれて、とっても助かっています。

自分が自分の人生のリーダーと自覚したときに、コーチという存在が必要と認識するかもしれません

ありがとうございます。改めて聞かせていただくと、照れますね(笑)
では、コーチングがお役に立ちそうな人は、どういう方だと思いますか?

私自身がリーダーかどうかは別にして、リーダーと呼ばれる方だと思います。 広い意味で、自分が自分の人生のリーダーと自覚したときに、コーチという存在が必要と認識するかもしれませんね。 もし自分の身の回りの人に、コーチみたいなことをしてくれる人がいればラッキーかもしれません。基本、コーチは技術が大事かもしれませんが、素質も大事なのではないでしょうか。 素質というのものかどうか分かりませんが、天然コーチって方はおられるんですよ。

僕は天然かどうか分かりませんが・・・。

いえ、天然コーチだと思いますよ。

ありがとうございます。

実際にコーチを必要としている方はいますよ。そういう方は、プロのコーチに助けを求めることも、選択の一つかなと思います。 こういうコーチングという場がなかったら、私もここまで突っ走っていなかったと思いますよ(笑)。 留学の話が出たときも、国内でもいいんじゃないかなとか、家族や周りのことを考えすぎて、なんとなく諦めていたかもしれません。海外留学を一つのオプションとして、冷静に考えることはおそらくできなかったでしょうね。

最後になりますが、改めてコーチという存在は、Kさんにとってはどんな存在ですか?

やっぱり、対話をしてくれる相手ですね。雑談でも、議論でも、レクチャーでもなく、会話を中心としたやりとりの中で自分を見つめ直す作業とでもいいましょうか。 どんな人の中でも性格として出ているのは、その人の中のごく一部だと思います。そういうところが言語化されることで、どんどん表に出てくるのです。

確かに、一人の人間の中に無数の人格、無数の可能性があるというのは、このコーチングの仕事をしていて本当に実感しているところです。

そう、人は自分が自覚している以上のものを持っていると思いますし、何か問題があったとしても解決できる能力はあると思います。 そこを疑わずに聴いてくれる、そういう方がコーチではないでしょうか。

インタビューを終えて

Kさんと初めて出会ったのは、2003年でした。インタビューでも話して頂きましたが、さらなる研鑽の場を求めて、アメリカの研究機関に長期留学されるなど、深い探究心と行動力を兼ね備えたドクターです。

私がまだ駆け出しの頃から一緒にセッションという対話を重ねてきたので、クライアントさんというよりも、同志のような気持ちがあります。

壮大なビジョンを描きつつ、一歩ずつ着々と行動されるKさん。これからも応援しています!

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