クライアントインタビュー

Client Interview

クライアントインタビューVol.13 ~ Y・Nさん

1979年生まれ。ライティングコーチ
大学在学中から、塾講師や家庭教師を通して、マンツーマンで「未分化の人を育成」する面白さにのめり込み、卒業後、プロ家庭教師として活動。
15年にわたって、幅広い年齢層の生徒、保護者たちと長いスパンで関わる中で、若い人の「人間形成や人生選択」に関わることの重みとやりがいを実感。
勉強のみを「教える-教えられる」という限定的で一方向な関係性から、人間同士の双方向な関係作りへと関わり方の幅を広げるためコーチングやファシリテーションを学ぶ。
現在は大学などでコーチングを伝える活動をするとともに、国語指導で培ったライティングスキルを活かして、文章化したいアイデアを持っている人の発信活動をサポートしている。

クライアントインタビュー

クライアント: Y・Nさん

インタビューアー: 赤木広紀

「自分にとってのコーチングとは何か?」を探求したくてコーチ勉強会に参加しました。

早速ですが、コーチングとの出会いを教えてもらえますか?

初めてコーチングと出会ったとのは、2015年の1月、プロコーチの主催するコーチング体験会に行ったときです。

それまでにも、もともとコーチングのことは知っていたんですか?

いえ、「コーチング」という言葉があることも全然知りませんでした。 ただ、体験会の案内の中にある「自分の進路に迷っている人、自分の実現したい進路を明確にしたい人へ」というのが自分の求めているものにピッタリだと思って、申し込みました。

もともと、どういうものを求めていたんですか?

それまで、15年間ほど家庭教師を本業にしていたんですが、その頃ちょうど行き詰まっていて、「どうしたら、もっと生徒一人一人が望んでいる進路選択をサポートできるのだろうか?」と思い悩み、そのヒントを求めていました。

なるほど。それで、コーチングを実際体験してみて、どうでしたか?

そこに集まるプロコーチ達の姿に興味を持って、もっと深く知ってみたいなと感じました。

どういうところに興味を持たれたんですか?

それぞれの個性を活かし合ってやっているような開放感を感じましたね。何だか、生き生きして楽しそうに見えました。 それはどうしてなのか、「コーチング」にどういう効果があるのか、もう少し深く勉強してみたいと思って、コーチングスクールを受講することにしました。

受講してみて、どう感じましたか?

そうですね~、正直なところ、「奥が深すぎて受講しただけでは、やっぱりよくわからない」というのが正直なところでした(笑) 一人一人の個性を大事にする世界であるだけに、「自分にとってのコーチングとは何か?」ということに、一層深く悩むようになったところがあるかもしれません。 それが何なのかをもっと探求したくて、赤木さんのコーチ勉強会に参加しました。

そうだったんですね。勉強会を受講してくれたきっかけはなんだったんですか?

それは、スクールの受講生仲間で、すでに赤木さんの勉強会に参加していた人が何人かいて、おすすめされて知りました。 「コーチングとは何か」についてみんなで討論し合うスタイルというのに、とても心惹かれました。

こう言ってはなんですが、「お坊さん」みたいだな、と感じました。

そこで初めてお会いしたわけなんですけれども、その時の僕の印象はどうでした?

とても達観した感じで、こう言ってはなんですが、「お坊さん」みたいだな、と感じました。 それまで、お会いしたコーチ達は、皆どことなく「前のめり」な印象を受けていたんですが、その勉強会での赤木さんはゆったりと構えた雰囲気が印象的でした。 みんなの疑問に次々と答えてくれて、スクールを受講するだけでは解消されない疑問をたくさん抱えていた私も、とても参考になりました。 それで、赤木さんのメンターコーチングを受けてみたいと思いました。

なるほど、それでスクールを卒業された10月から、メンターコーチングを受けていただきましたが、受けてみて、どんな変化がありましたか?

そうですね、それまでは「コーチングを受けているからにはどんどん前進して、願望を達成していかなければならないんだ!」というようなイメージに縛られていました。 それで、心の中にいろいろとたまってくるモヤモヤなどがあって、しんどくなってきている部分もあったんですが、前に踏み出せない気持ちやネガティブな気持ちも全て一体となっているものだから、そこにあるものも大切にしようという方針で、じっくり話を聞いてもらえたことで、とても気持ちが落ち着いて来るのを感じました。

新たな挑戦をすることに対して、より身軽な気持ちになってきました。

たまっているものをはき出せたことで、コーチングを受ける前と、終了後では、どんな風に変わっていたんですか?

コーチングに対しても、自分に対しても、総合的な視点から見られる余裕ができました。 消化できなかったことも、いろいろな角度から「これはこういう意味だったんだな」というのを自分の中で整理することができて、「自分にとってのコーチングとは何か?」というのがつかめてきました。 以前は、失敗したことを引きずってしまう性格だったんですが、赤木さんとのコーチングを通して、体験の意味をもっと総合的にとらえるクセがつきました。 「この失敗にも何か美味しいところがあるんじゃない?」と考えるようになりました(笑) おかげで、新たな挑戦をすることに対して、より身軽な気持ちになってきました。

何か、印象的だったエピソードなど、覚えていることはありますか?

そうですね~、最初の頃は、メンターコーチングを受けるからにはプロコーチとして、早くきちんとした一人前にならなければならないと、とても気負っていて、コーチングと関係ない話はしてはいけないと思っていたんですが、4回目くらいに、プライベートな部分でたまっている感情が爆発してしまって、それも含めてじっくり聞いてもらったときに、肩の力が抜けました。 事業計画をきちんと進めるというところだけにこだわらず、人間として、自分が解消できずにいるところを少しずつ整理していくという過程全体がとても大事なものなんだな、ということに気がつきました。 すると、提供するコーチングも型どおりのものでなくてもいいんだと思えるようになって、自分の個性を活かすやり方を考えられるようになってきました。 いろいろなことを試しながら、新たな自分を発見しています。 赤木さんが終始、私がどれほどアップダウンしていても、最初に感じたとおりの達観したお坊さんのような姿勢で、淡々とつきあってくださったことがとても大きかったです。

いろいろなコーチングに触れてみたけど、物足りなかった、今ひとつピンとこなかった方におすすめしたいです。

当時から、自己開示力の高い方だと思っていました。セッション以外の時間にも気づきを整理して、セルフコーチングをどんどん深めていらしたので、こちらは「何とかしてあげなきゃ」という焦りを持つこともなかったですよ。
達観したような余裕というのは、逆にそのおかげで持てていたと思います。あれからちょうど2年が経ちましたが、今はどういうことをされているんですか?

今は、赤木さんからもご縁をいただき、他のコーチ達の発信作業を主に文章面でサポートしたり、大学や高校で若い人にコーチングを伝えたりする活動をしています。 身につけたコーチングスキルの役立て方にもいろいろあると感じているので、限定しないで、自分の役に立てる形をいろいろ探っていこうと思っています。

何だか自由になってきた感じですね。

はい。セッションの中でも、いろいろと試してみるのを歓迎してくれて、私の個性を活かさせてもらったというのが、とても良い体験になりました。

では、最後になるんですが、僕のコーチングはどんな方のお役に立てると思いますか?

今まで、いろいろなコーチングに触れてみたけど、物足りなかった、今ひとつピンとこなかったような方におすすめしたいですね。 また何か、コーチング観の変わるような体験ができるのではないかと感じます。

なるほど。ありがとうございました!

インタビューを終えて

Yさんとのセッションは毎回、とても刺激的でした。セッションとセッションの間に気づいたことをノートにまとめ、それを踏まえてまたセッションに臨む。そんな一回一回のセッションを最大限に活かす姿勢に、人が本気で変わるためには真摯さや誠実さが必要なんだということをYさんの姿から教えてもらいました。

今はライティングコーチとして、人の思いを文章にするサポートをされていますが、人が話す言葉以上のものを汲み取って、相手が思っている以上にぴったり来る言葉で表現されるのは、徹底した自己探求の賜物だと思います。

世の中には思いはあっても上手に表現できない人がたくさんいます(僕も含めて)。そんな人がYさんの力によって思いをどんどん表現していってほしいですね。

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